「青空荘の人々」♪

サッカー日本代表を応援し、楽しくサッカーを語る場として:Blue Sky BlueというHPがある。01年12月末に、ケット・シーというお方(ご存知の方が多いと思いますが)が、ご自分のこれまでの「発言」をアーカイブするという意味を持って作られた場所であるが。
そこには、J−KETという掲示板があり、毎日たくさんの方が訪れ、今では本家(J−NET)を凌ぐほど名だたる論客を始め多くの人が集まり、楽しくサッカーを語っている。

さて、大きな木と陽だまりの庭があり広い玄関を持つ「青空荘」は、そこにある。

・・プロジェクトX風に・・
作曲:スメタナチェコスロバキア)音楽:モルドウ(メロディ付)ナレーション:田口トモロウ、映像:サタジット・レイ

初めに

ケット・シーという人がいた。

そして、その人に惹かれた人々が少しづつだが、立ち寄りだした。

日をおう毎に、人々が集まりだし、そして議論が始まった。

誰でも参加できた。

優しい人がいた、熱い人もいた。トンチに優れた人もいた。

ユーモアに溢れる人がいた。酔っ払いもいた。そして喧嘩早い人もいた。

そこに、温もりを求めてやってくる人も、いた。

最初は、家族のようだった。いや、いつでも家族のようだった。

中心には、いつも、ケット・シーという人がいた。

やがて

立ち寄る人が、際限なく増えていった。

訪れる人はとどまることを知らなかった。

優れた哲学者、才能ある文学者、おしゃれな旅行者、そして医療の道を歩く人までが来た。

おとうさんもいた。おかあさんもいた。

そこでは穏やかに、時が流れた。

そこに荒み(すさみ)なく皆、温かかった。

そこは、別名、「青空荘」とも言った。

「青空荘」の持ち主は、いつも謙虚だった。

まるで、師範でありながら、弟子の気持ちを忘れない人だった。

導師でありながら、こどものこころを大切にしてる人だった。

そこにその人のなんともいえない魅力があった。

本当は刃物のように鋭いハズなのに、陽に干したザブトンのように温もりがあった。

「青空荘」は、いつも玄関が開いていた。

時には入りきれない程の人がやってきた。


やがて、時が経ち、日は移ろい。

雨が降り、

風が吹いた。 

川が流れ、

小鳥が鳴いた。


「青空荘」は、いつまでも変わらなかった。

いつでも「青空荘」だった。


そして、

ある、BLUE SKY BLUEな日。


お天気の良い午後だった。


「青空荘」の屋根に、黒猫が昼寝をしていた。

青空荘に、万劫末代*1住む黒猫は、この荘の人々の行き来、行く末を見ているのだった。
空に流れる雲・・そして「四月になれば彼女は」(メロディ付)
BGM:Windows Media Player
                       <2月24日17時 青空荘へ投稿>

*1:後世まで永久にわたっての意