広島と鹿島 地方クラブのあり方 1

◇誇らしい広島らしさ クラブWC準決勝を見た。 J王者の広島は、堂々とした“らしい“戦いぶりで2戦を勝ち上がり、南米王者のリバープレートと対戦。 大きな舞台での戦い方を熟知してるリバープレートに0ー1で及ばす、惜しくも決勝進出を果たせなかった。 ゲー…

ローマにトッティ、福岡に城後

◇城後のテーマ 久留米出身のチェッカーズの曲チェッカーズ ジュリアに傷心 歌詞&動画視聴 - 歌ネットのメロディが、今日も、東平尾運動公園・博多の森に鳴り響く。 替え歌ではあるが、試合ごとに、城後が決定的なプレーをするたびに、曲のサビの部分をサポー…

5年間の苦境のあと

◇ドーハ世代長谷川健太と森保一の「ドーハ組」でのJ1王者を巡る戦いの翌日、井原正巳率いるアビスパ福岡がプレーオフを戦い、5年ぶりのJ1復帰が叶うこととなった。 3人とも、共通してJリーグ創設時にプレーした経験を持つ監督で、鹿島の石井正忠や磐田…

聖地国立競技場

◇ナビスコ杯決勝 2000 川崎フロンターレ 0–2 鹿島アントラーズ 2001 ジュビロ磐田 0–0 横浜 F ・マリノス(PK横浜) 2002 鹿島アントラーズ 1–0 浦和レッズ 2003 鹿島アントラーズ 0–4 浦和レッズ 2004 FC 東京 0–0 浦和レッズ(PK東京) 2005 ジェフユ…

井原正巳

◇日本サッカー界、随一の超一流エリートアビスパ福岡の監督である井原正巳氏について、少し振り返ってみたい。 筆者が初めて日本サッカーに触れたのは、1972年の正月、国立競技場の天皇杯サッカーである。 スタンドには、明治神宮の初詣でを終えた和服姿…

決戦の前に

3位のアドバンテージは名ばかり。 アビスパ福岡にとって、5年ぶりのJ1昇格を賭けた一大決戦、リーグ戦4位のセレッソ大阪とのプレーオフ決勝戦は、なんと(!)セレッソのホームで戦うこととなった。 ・プロサッカーにおいてホームゲームとは何か ・年間…

苦節20年

◇節目の1年 藤枝市から、福岡の地へサッカーチームを誘致して20年が経過する。 もともとはサッカー不毛の地。明治時代から続く3公社5現業のうちの一つ、九州電力を中核にした地元株主企業。サッカー素人の出向幹部社員。 クラブも会社も脆弱な体制は長…

再スタート

今年は、1982年静岡県藤枝市に創立された中央防犯サッカー部(後の藤枝ブルックス)が、九州福岡の地にやってきて(後に「アビスパ福岡」と名を替え)丸、20年が経過する。が、昨今は当時の50万人署名運動によって福岡市が誘致に乗り出した頃のこと…

優位性は揺るがない

ブラジルWCのアジア最終予選。 ヨルダンとの戦いはアウェーの怖さを体感することとなりました。 しかし、選手たちはよく戦ったと思います。 それ以上に、ヨルダン代表の選手たちの後がない崖っぷちにいる気迫が勝ってはいましたが。 それにしても完全アウェ…

臆病なDFライン

極端にいえば、現代のサッカーはスペースメイクのサッカーといってもよい。 世界的にも、攻撃時において後ろやサイドラインから前線への放り込みによって決定的な場面を作ろうというサッカーは次第に衰退しつつある。 何より相手を自由にさせない。相手チー…

指揮官の深謀

チームは準決勝まで良く行ったというべきであろうか。 WBCは紆余曲折があって山本浩二が監督を務めることになった。準決勝での敗退の要因は様ざまであろうが、一番の要因は指揮官が山本浩二であったということにつきる。 彼は残念ながらプロの指揮官とし…

勝ち点6

◆山形先制 奥野さんは良いチームを作りつつある。山形はキャプテン秋葉を中心に細かいパス回しで攻め上がる。しかもコンパクトな陣形な上に球離れが良いので、後手後手の福岡は前半思ったような戦いが出来ず攻め手を欠く。 前半9分のFW中島のゴールは絵に…

新シーズン

指揮官不在のヴェルディとアウェーのゲーム。3月3日J2開幕の味の素スタジアム。 東欧人を指揮官に迎え、停滞が続くチームは果たしてどのように変化(進化)していくのか。 「いつもとは違う戦い方」 アウェーで、しかも大事な開幕戦。 プシュニクは「強…

暗夜を照らす灯台

吉本隆明氏が亡くなられた。 氏と同時代に生きた日本人の一人として この時代にあって、吉本隆明の存在がいかに偉大であったか、 尚且つ暗夜にさ迷う私たちの遠く煌めく「灯台のような存在」であったかを、 言葉で語るのは大変に困難であるけれども。 今はた…

玄洋は海を越えて・・その1.

■海を越えた福岡の男たち 今年は辛亥革命から100年。 ジャッキー・チェンの最新映画だけでなく、九州では荒尾市を中心に様々なイベントが開催されている。 先日は、福岡市中央区の唐人町商店街の中にある芝居小屋(甘棠館)にて、劇団ショーマンシップに…

2011、Jリーグ雑感

◆ベガルタ仙台の場合 最終戦、神戸に勝って4位。この上位の位置をだれが予想できたのだろう。 「親愛なる神戸 神戸は僕らの目標だ 優しさと強さも持って 僕らは必ず復興するんだ 神戸のように」ベガルタ仙台選手紹介前の動画テロップ。 3.11から9か月…

フロンターレの場合

筆者は、東京で仕事している頃は川崎市民であることが長かった。フロンターレはまだ強くはなかったけど、その頃から田園都市線の駅前の商店街には水色のノボリがはためいていた。 個人的にも馴染みのあるフロンターレには、今でも親近感を覚え、たまにはフロ…

遅すぎた決断

アビスパ福岡の監督が解任された。 どうにも、こうにも、本当に(心からそう思う)遅すぎた決断。 ■場当たり人事 アビスパ福岡は、これまで、フロントの人事は、主に地元大手企業の集まりである七社会が決めてきた。最初の運営母体はコカコーラだったが、そ…

ひとつになるチカラ

『サッカーは、ピッチの中の人間だけが頑張って勝てるスポーツではなく、応援する人の勢いや想いがピッチに反映します。そして、みんなが一体化することによってさらに力が増すスポーツと言えます。 被災されたベガルタ仙台が、この震災による中断を経て再開…

存続という名の無為無策

6月11日(土)レベルファイブスタジアム。アビスパ福岡は、今季未勝利のセレッソ大阪に、0−3。内容に何ら見るべきところもなく、シュート数も6−23。ホームで、なんとも無残な結果。 これで9試合、0勝9敗の全敗。9試合で得点は僅かに8、失点は28と…

東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ

今回の大地震や津波の被害にあわれた方々には,心よりお見舞い申し上げます。 合わせて,一日も早い復興をお祈り申し上げます。 この試合は,長居競技場に4万人の観衆を集めて行われましたが,とても意義のあるゲームだったと思います。 岩手県出身の小笠原…

J開幕

なかなか気温が上がらず、この冬の福岡はとても寒い日が続いていました。梅がほころびはじめた3月になって、ようやく穏やかな日が訪れるようになってきました。 福岡にとっては久しぶりのJ1の舞台。 極めて多忙な日常、なかなか時間を割けないので、今季…

代理人に注意せよ

地元のプロサッカークラブが、ようやくマトモなクラブチームになろうとあえいでいる。クラブ運営(会社経営)に慣れない若い経営陣が、財務も、会社の体制も、チームづくりも、これまでどうしようもなく疲弊しきったクラブを3年間で(3年を目標に)体質改…

謹賀新年

◇賀正 なかなか更新ままなりませんが、本年も宜しくお願いします。 元日の天皇杯は、オリベイラの老獪ぶりと大迫の成長ぶりを見れたゲームでした。 それにしても、鹿島の14冠は本当に見事としかいいようがありません。◇アジア向きのサッカー アジアカップ…

久藤清一がスパイクを脱ぐ日

◆「神を見た夜」から12年目 1999年からJリーグが2部制へと移行するのに伴い,その前年の98年秋に『J1参入決定戦』が行われました。この試合は,NHKで全国中継され,とても注目されましたが,後々まで語り継がれるような歴史的なゲームとなり…

大会は佳境

久しぶりにINします。サッカー好きにはたまらない期間。普段地元チームの動向さえ気にしてない一般の方までを巻き込んで、それこそ世界中の衆目を集めて、南アフリカで壮大な大会が開催されています。 国内のTV局も新聞も、大きなスペースと時間を割いて…

スポーツ専門誌

福岡発のスポーツ専門誌「INSIDE」(発行・オフィスイレブン社)が7月24日に創刊されます。 福岡のスポーツ文化を取り上げるスポーツ専門誌の創刊号は、フルカラーの16ページ。 スタジアムでも販売されると聞いています。 詳しくは、こちら。 フットボ…

壮行試合

壮行試合といえば。 2002年5月25日のスウエーデン戦を思い出す。

永井謙介

数日前、福岡大学サッカー部監督の乾眞寛教授にお話しをお聞きする機会がありました。

田中誠

■安心感 『「後るにマコさんがいる」という安心感は、ピッチの上の選手には本当によく伝わるものです。特に、若い選手ほどその安心感が大きい。だから思い切って攻めていける。』