ナビスコ杯「ベルガー大分VSオシム市原」”名匠の闘い第1章”

快晴、観衆15,630人
大分:
GK16高サキ(33)、DF2三木(25)、6三上(28)、23有村(27)、25山崎(25)MF5ビチュヘ(34)、8小森田友明(22)、9吉田孝行(27)、19原田拓(21)、20松橋章太(21)、FW10マグノ・アウベス(28)
市原:
GK17櫛野(25)、DF3斎藤(29)、5ミリノビッチ(34)、6阿部勇(22)、MF2坂本(26)、11村井(24)、15中島(26)、16山岸 (20)、22羽生(24)、FW9林(23)、18巻(23)
<戦評>
2年目オシムと、まだシーズン序盤のベルガー大分、チーム成熟度の差がこれ程までに大差の結果になろうとは。
MF梅田を欠いた大分は、10日前のJ.浦和戦の大敗(1−4)が尾を引いたままで攻守のバランスが悪く、連携もチグハグで、ゲーム運びのうまいオシム市原に4−1と完敗した。
それにしても、市原の良い所ばかりが目だった。
相手ボールの時の激しいプレス、ボールを奪うと動き出しも早く、水が流れるような中盤の流動、中盤の運動量は半端でなく、大分を圧倒していた。
巻のハットトリックは見事というほかない。
大分は、市原のプレスに松橋、原田、両サイドの動きが悪く決定的なチャンスは数少なく、チームの軸となるべきピチュヘは下がり目で棒立ち状態が続いた。
大分で良かったのは、後半13分に動きの良くない原田に代わって入った木島が、前線でゴムマリのようにキレ味鋭くチャンスメイクしていた位か。
今日は何もできずにいた松橋に代えて根本はもう少し早く投入すべきだっただろう。
木島、根本の動きが良かっただけに残念である。
前線の吉田孝行も本当に孤軍奮闘していたが、彼に繋がる選手がいなかった。
それにしても、2戦続けて大敗したベルガー大分。
市原と比べると、個人の技術レベルやベルガーさんの戦術理解度に大きな課題がまだあると思えた。
DF三木が4バックのラインディフェンスを統率していたが、市原の裏への鋭いパスに対応できていたのは前半5分までだった。
大分は、ボールをトラップするにも、パスするにしても中途半端なプレーが目立った。キーパー高サキには、忙しい一日だったに違いない。
残念だけど、今の大分なら、J2福岡のサイド攻撃にも大敗しそうである。
まぁ、まだシーズンは序盤戦、ベルガーさんの立て直し方をじっくり見てみたい。
元々、好チームなので、必ず立ち直り、シーズン中盤頃にはベルガー旋風を巻き起こすものと期待しています。

大分は、鹿児島とともに”地鶏”が思いっきり美味しいところであるが、玖珠地方や湯布院へ行くと、
見事に美味しい「だご汁」を食べることができる。
スタジアムで食べた大分ビッグアイの「だご汁」は、絶品であった。
さすが「一村一品」の地。
また、だご汁が食べに行きたい、と思う(笑)
・・
planetesさんから(笑)だご汁でなく大分では、”だんご汁”と言うのだそうです。
大変、失礼しました(笑)
それにしても、ビッグアイは、美味しいものが多かったです。皆さんも、機会がありましたら、是非に!

<追記>
おりたさんから、「ゴールから30m〜40m前にラインを保つ」という普段の戦術を封印して挑むというような記事を読んだのですが、本当にそうだったんでしょうか?について
DF三木の統率でラインの見事な押し上げがあったのは、試合開始5分過ぎまででした。
DFラインを思いっきり押し上げて「こんなにコンパクトに固められるとキレイだよな。」「これってトルシエの比じゃないぜ」と、連れに言いながら興奮して写真撮ったりしてたのですが(笑)
大分の攻撃のキーマン梅田の欠場とDFサンドロの欠場はそれほど大きかったのでしょうね。
また、大分のスキだらけの中盤に対し、激しいプレスと運動量で、市原が大分に押し上げを許さなかった、と私は見ています。
「恐るべきオシム!」と私は口ずさみ、ベンチを見やるとオシムはジッと腕組したまま微動だにしませんでした。
バックスタンドから、オペラグラスでオシムとベルガーの観察もしてたのですが、スーツ姿にびしっとキメた立ち姿のベルガーは、だんだん硬直していって(ように見えた・笑)しまいに後ずさりし半ば腰をイスに当てるまでになっていました(笑)
オシムが動いたのは二度だけです。一度、大分にボールを占有されチャンスを作られそうになった時に、両手を大きく広げたことと、GK櫛野が怪我してベンチ裏に戻りがけに声をかけた時くらいでしょうか。
”名匠同士の戦い第1章”オシム完勝!
これからも、このふたりの対決は、見逃せません。
今日は、オシムさんにベルガーさん完敗でしたが、恐らくベルガーさん、リベンジに胸たぎっているものと思います(笑)



「拈華微笑」(ねんげみしょう):言葉を使わずお互いが理解しあうこと。心から心へ伝わる微妙な境地・感覚のたとえ。
オシムサッカーを表現したら、この四文字か。