音楽は、音楽でしか語れないとはいうが・・

36年に満たない”アマデウスモーツアルトの生涯と作品については
こちらのサイトが現在我が国で最も充実したモーツァルトに関するサイトであろうと思われる。
年表、作品、CD、文献などの詳細なデータベースで整理されている。

「死とはモーツァルトを聴けなくなることだ」
          (アルフレート・アインシュタイン)
雨の日は、モーツアルトを聴こう。

さて、モーツアルトのピアノ協奏曲は全部で27曲。
1791年、モーツアルトは最後のピアノ協奏曲「K.595 ピアノ協奏曲第27番(変ロ長調)」を作曲する。
同年3月4日、この曲を演奏会で演奏したモーツァルトは、生涯における最後の演奏となってしまった。
1770年生まれのベートーベンがモーツアルトを慕い、死後も彼の隣に眠っていると聞いたのは、生まれて初めてベートーベンをボクに語ってくれた初恋の人(音楽の先生)からだった。
しかし、ベートーベンは決して好男子でなく、

欧米人としてはとても小柄で、唾を吐き散らし、偏屈で、金銭に細かく、疑い深い性格だったようだ。女性恐怖症であり、結婚できないように、わざと身分の高い女性や既婚女性との不倫を行ったという説もある。病歴も多彩で、慢性の下痢、すいぞう肥大、難聴、梅毒などの症状が見られるという。少なくとも、人間としてはつきあいにくいタイプであったようだ。

二人の、人生も音楽もすべてが違っていたが、まるで共同生活までしたゴッホゴーギャンのように、天才同士惹かれあっていたのだろうか。
私には、ベートーベンの一方的な片思いのような気もするが。
昨日書いたチャイコフスキーは同性愛者であることを自ら悩み、人生を悶々として過ごした。
天才芸術家はそのほとんどが、常人にない精神の深い暗闇を抱えているものだが。



*写真は、新緑の「野間大池公園」:早朝には数多くの人々が散歩をしている。