予想を超えてしまうサバイバルゲーム

orion10142004-06-21

ユーロは、リーグ戦3試合目を迎え、ベスト8進出を決めてるD組チェコ以外は安泰なチームなどない。

A組は、リーグ戦最大の一大決戦を、開催国ポルトガルがなりふりかまわぬ試合ぶりで、隣国スペインを下した。
ユース代表監督上がりのサエス監督のスペインは、プレーオフでようやく勝ち上がった欧州予選の頃からのモタつきが根底にあったのだろうか。今となっては、の話だけど。
いずれにしても、ポルトガル戦はなんということだろう、最低のゲームをしてしまった。

私は、同じAグループのすでに敗退が決まっているロシアのゲームぶりが面白かった。得意のショートパスばかりでなくカウンターのロングボールも織り込んで、多くのチャンスを作り、中盤のプレスも積極的でいいゲームをしていた。これまで無得点が嘘のようにギリシアに対してチャンスを数多く作っていた。
敗退が決まった後の18日に、ロシア代表の主力選手がサポーター50人と話し合ったらしいが、内紛あったロシアが吹っ切れたように、好チームギリシアに対して、らしいゲームをしていた。
それにしても、2点目を上げた時のロシア代表監督ゲオルギ・ヤルツェフの全身で表現していたガッツポーズは、こころ打たれるものがあった。
なりたての代表監督を引き受けて、ここまでやってきたのだから、彼も忸怩たる思いがあったのだろう。
できれば、06ドイツWC予選も、このギリシアとの戦いのように頑張って勝ち抜けて欲しいものである。