南米での経験

orion10142004-09-21

パラグアイグアラニで頑張っている福田健二について、少し書き残して置こう。
パラグアイ国内リーグは後期に入り、9月18日の第6節までゲームを消化し、福田の所属するグアラニは、2勝2分け2敗の成績で、現在7位となっている。

福田は、これまでのリーグ戦6試合のうちすべてのゲームにFWとして出場し、うち5試合はフル出場。チームが勝利を収めたゲーム2試合に彼が得点を上げている(彼が得点すると勝つ)ことからも、おそらくチームで彼が攻撃の中心になっているのだろう。
福田はこれまで公式戦で通算10ゴールを上げている。

グアラニのゲーム。一度、中継があれば見てみたいと思っている。

この夏のアテネ五輪でのパラグアイ代表は、ビエルサのアルゼンチン代表に決勝で敗れ惜しくも銀メダルとなったが、彼のチームメイトにはアテネの日本戦でゴールを決めたパブロ・ヒメネスやアウレリアノ・トーレスなど、3人のメンバーがアテネ五輪に参加している。

グアラニのチームメイトが(アテネ五輪で)頑張っている姿を見ると、自分もやれるぞ!という意欲が湧いてきますね。』
『やっぱり世界で準優勝を果たしてきただけあって、オリンピック組は成長して帰ってきました。』(福田健二公式HPより)

福田は、U−19に選ばれ、アジアユース準優勝、ワールドユースベスト8。またシドニー五輪ではアジア最終予選に出場している。

ちなみに当時のWYメンバーには、福田の他に、FWがヤナギ、山下、永井、MFに明神、廣山、山口智、俊輔、大野、DF戸田、宮本、古賀正、城定、GKに小針、南(当時高校生)らがいた。

このうち、福田、ヤナギ、廣山、戸田、俊輔、5人が海外リーグ経験を持つ。(これって黄金世代を超えてないか。)

福田も9月には家族がパラグアイ入りして生活面でも充実している模様。海外での生活にも慣れ、チームにも溶け込み、中心選手として活躍する福田健二選手。サッカー選手としてのこの経験は、ゲームにおける身体的鍛錬はもちろん、何ものにも変え難い精神面での強化になってるだろうと思います。今後の福田選手の活躍に期待したいところです。

*写真を見ると、若返ってないか?福田。ひたすら純粋に、サッカーに打ち込んでいるのだろう。

パラグアイにはこれまでサッカー選手としては、武田、廣山などが現地のリーグで活躍している。また日系人も7千人程の方がいて、70年位の、日本からの移民の歴史を持つ。

『日本人移住者たちは原生林であった土地を切り拓き、生産性の高い耕地へと変え、高い農業技術を持ってパラグアイの農業経済を支えてきたといえます。現在は、農業のみならずあらゆる分野においても、日系人は勤勉で正直であるという高い評価を得ています。』(「パラグアイにおける日本人移住の歴史」より)

現在、福田は、7千人の日系人の誇りであるかも知れない。