選手を窒息させてはいけない

■監督の「理想像」
 昨日は、17日のシチリアでのゲームでのイタリア代表の「新たな代表選手加入」についてこのBLOGで書いたが、トラッパットーニの後任で伊代表監督のマルチェロ・リッピ監督の「インタビュー」が掲載されていた。

リッピ:「サツキのように戦術を変革し(プレッシングとフラットディフェンス)素晴らしい結果を出した監督もいる。数年後イタリアのアマチームはすべて、ミランをまねた『4−4−2』でプレーした。」
記者:結果以外に監督を評価する方法はあるか?
リッピ:「いい仕事をするのに結果の伴わない監督も多い。彼らは皆に尊敬されながら去ってゆく。時には監督のごく些細な間違いで、予定の結果を得られなかった場合もある。後になって別の環境で欠点を修正し、結果を出せることもある。」
記者:ギリシア代表のレーハーゲルモウリーニョなどの成功は、小チームを指揮するほうが報われやすいということか。
リッピ:「レーハーゲルはゼロからチームを作り、戦術面などを特定し、強い集団を作ることが得意だ。だが、スター選手を指導できることも監督にとっての成功だ。一人の選手にプレーのやり方を変えなければならないことを理解させるのは簡単ではない。弱小チームを指揮するのと強豪を指揮するのとでは必要な資質が違う。」
この中で感心したのは、下記のところ。記者の、チェルシーはスターは、多分監督だ。監督がスターでいいのか。」という質問に答えて。
「・・・大人物で教養がある。一流選手の過去はないが、一流の人を仕事をし、いいところを取入れてきた。独自の戦略やハート、知性と個性。立派なチームを作るには、全部必要だ。監督はスターでありえるが、人柄が選手を窒息させないことが条件だ。」(11/19読売新聞より)