いよいよ終盤
欧州各国リーグの現況を残しておこう。(3月14日現在)
■【セリエA順位表】(4位までがCL出場権、6位までがUEFA杯出場権)
順位 勝点 試合 勝利 分 敗 得点 失点 1 ACミラン 63 28 19 6 3 47 17 1 ユベントス 63 28 19 6 3 46 16 3 インテル 47 28 10 17 1 50 33 3 サンプドリア 47 28 14 5 9 31 21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ウディネーゼ 45 28 13 6 9 41 28 6 パレルモ 43 28 11 10 7 31 26
6位とは勝ち点差5のローマは、7位。ミランとユベントスのマッチレース。ミランはこのところ7連勝。
インテルの引き分けは17ゲーム。「負けない」と表現すべきか、勝ちきれないのか。
ウディネーゼは、パレルモ、サンプドリアとCL出場を賭けている。3,4位争いは大混戦。
残り10試合で残留争いも熾烈。降格圏には、18ブレシア、18シエナ、20アトランタ。今季は負けがこんでいるキエーボが、なんと17位と苦しんでいる。
■【プレミアリーグ順位表】(4位までがCL出場権、5位がUEFA杯出場権)
順位 勝点 試合 勝利 分 敗 得点 失点 1 チェルシー 71 28 22 5 1 53 9 2 マンチェスターU 63 29 18 9 2 47 17 3 アースナル 61 29 18 7 4 67 32 4 エバートン 51 29 15 6 8 34 30 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 リバプール 43 28 13 4 11 41 30
残り9試合(一部チェルシー、リバプール等は10試合)で、チェルシーの独走。チェルシーの失点の少なさは記録的。チェルシーは15日に第29節、19位のウェスト・ブロミッチ戦。
CL準々決勝進出が決まったリバプールは、4位争い。
降格圏内には18サウサンプトン、19 ウェスト・ブロムウィッチ、20 ノーリッジ。
カーディフの稲本の ウェスト・ブロムウィッチ復帰は、4月2日ホームでのエバートン戦からだが、埼玉でのバーレーン戦に出場となったら無理だろう。
■【リーガ・エスパニョーラ順位表】(4位までがCL出場権、6位までがUEFA杯出場権)
順位 勝点 試合 勝利 分 敗 得点 失点 1 FCバルセロナ 65 28 20 5 3 53 18 2 レアル・マドリード 54 28 17 3 8 48 25 3 ビジャレアル 47 28 13 8 7 48 26 4 エスパニョール 45 28 13 6 9 35 33 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ベティス 45 28 12 9 7 45 36 6 セビリア 43 28 12 7 9 32 33
残り10試合でバルサの独走。バルサは、優れて攻撃的なチームだが、失点も少ない。
レアルは8敗もしている。昨季優勝のバレンシアは、7位。ラコルーニャも9位と苦しんでいる。3,4位争いは熾烈。
降格圏内には、18マジョルカ、19アルバセテ、20ヌマンシアの3チームが決定的。
■【ブンデスリーガ】(3位までがCL出場権、5位までがUEFA杯出場権)
順位 勝点 試合 勝利 分 敗 得点 失点 1 シャルケ04 53 25 17 2 6 40 27 2 バイエルン・ミュンヘン 50 25 15 5 5 46 24 3 シュツットガルト 45 25 13 6 6 45 30 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ブレーメン 44 25 13 5 7 53 27 5 ハンブルガーSV 43 25 14 1 10 45 39 * 6 ヘルタ・ベルリン 41 25 10 11 4 43 24
バイエルンは、13日のシャルケとの直接対決に敗れる。残り8試合で、この2チームのマッチレース。
高原のハンブルガーSVは、UEFA杯出場圏内をヘルタ・ベルリン、レバークーゼンと僅差で争う。
降格圏内にはハンザ・ロストック、ボーフム、フライブルクの3チーム。
■エールディビジョン(2位までがCL出場権、5位までがUEFA杯出場権)
順位 勝点 試合 勝 分 敗 得点 失点 1 PSV 61 24 19 4 1 65 13 2 AZ 57 24 17 6 1 56 18 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 アヤックス 53 24 16 5 3 51 21 4 フェイエノールト 47 24 14 5 5 66 28 * 5 フィテッセ 43 25 13 4 8 43 33
PSVは、CL準々決勝へ進出。小野のフェイエは、得点力は抜けているが、失点が少し多い。
■ディビジョン1(3位までがCL出場権、4位がUEFA杯出場権)
順位 勝点 試合 勝 分 敗 得点 失点 1 リヨン 59 29 16 11 2 41 17 2 マルセイユ 51 29 15 6 8 37 27 * 3 リール 48 29 12 12 5 33 21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 モナコ 46 28 11 13 4 38 25
リヨンの4連覇なるか。浩二のマルセイユも守備力の整備次第で優勝にまだ望みが残る。
子うさぎのモナコは、CL出場をリール、オーセールなどと争う。
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*印は、日本人選手在籍のクラブ
■成熟するサッカークラブ文化
欧州クラブは、リーグでの優勝ももちろん目標であるのだろうが、基本的に「CLへの出場権」を目指して戦い。また、リーグの優勝よりも当然ながらCLでの優勝の方が、より大きな価値と名誉を生むものであるだろう。
欧州では、特に”ユーロ”という概念が強くなった近年は、そのことが一層大きくなってきているといってよい。
また、地域によっては、国の威信をかけて戦うWCよりも、クラブの伝統と名誉をかけたCLの方が付加価値が高く、盛り上がりを見せると言っても良い。
もちろん、単純比較などできない問題なのだが。
さて、欧州に比べサッカー文化が未成熟と言ってよいアジアでは、どうなのだろう。
未だ「WC出場」最優先なのだろうか。「”それ”しかない人々」も、確かにいるし、それも批判すべきことではないが。
やがて、日本では「クラブ世界一決定戦」なる大会も開催される。
いつか”サッカークラブ文化”という視点で、(自分の能力でまとめることができるなら)書いてみたい気もする。