「大一番」

【J2第9節福岡ー京都】:博多の森球技場
このゲームの結果で、首位との勝ち点差が3となるか、あるいは、勝ち点差が9となって、京都をこのまま独走させるか。ゲームは、J2第一レグの大一番と言って良い。
■[30日の天気]

博多の森博多区)付近のピンポイント概況〜
 最高気温:28度(前日比ー2度)、
 最低気温:19度(前日比ー2度)
 天 気 :晴れ後くもり
 時間帯別:12時=66%、南の風3m、
      15時=72%、南の風3m

この日の気候は、気温としては平均より高く(当地の5月下旬から6月半ばの気温)やや蒸し暑い。湿度が高いためコンディション的には厳しい。
■[見どころ]
どちらも4−4−2。組織的にはアビスパの方に一日の長があるが、京都の前線のふたりはJ2の他のチームにはない「強力な破壊力」を持つ。

確かに京都は、長身を生かしたポストプレーが得意なアレモン(184)と、前線のやや左目に位置し決定的な仕事をするパウリーニョの、ふたりの働きがあって今の位置がある。
この二人の能力は、J2では一枚も二枚も抜けていると言って良いだろう。

アビスパは、この試合に岡山が戻って来る。千代反田(184)と岡山(187)の両センターバックの高さと組織力でなんとか凌ぎたいところ。

アレモンには岡山、パウリーニョには、千代反田と川島の連携が鍵となろう。
それと、京都の前線2人へのボール供給源を断ち切るには、ボランチの松下と、この試合もキャプテンマークを巻くだろうホベルトの動きが重要になる。
今のホベルト、松下なら京都の中盤とは十分に対抗できるし、前アビスパの米田がどんなに奮闘したとしても、アビスパはゲームの中盤を制する事になると思う。
ゲーム全体の勝負ポイントとなるのは、やはりサイドにある。
アビスパが右に中村北斗、左に山形恭平。京都が中払と星。怪我明けの山形がまだゲーム感が完全でないだけに、サイドでの力量比較は京都がやや優勢か。
そういう意味では、ピッチ上では熾烈な争いが繰り広げられるだろう。

この試合は、先行した方が断然優勢になるだろうから、私は、中村北斗の勝負強さを買いたい。
アウェーでも、京都は最初から守備的には戦わないだろうから、アビスパの前線には、節目、節目にスペースが生まれる。そこを有光、北斗が抜け出す。

また、0−0あるいは1−1でハーフタイムを迎えることになれば、後半から有光、太田の2トップに、グラウシオのトップ下。中盤はダイヤモンドの底にホベルトを持ってきて、京都との勝負の決着をつけたいものだ。
この日の、その時のために、アビスパはここ数試合でダイヤモンドの実験(テスト)をやってきたからだ。