「苦節8年」
Mさんへ ようやくホーム初勝利ですね。 おめでとう。 調べてみたのですが、 昨年の9月4日第32節、対アビスパ戦以来のホームでの勝利。 長い、長い8ヶ月でしたね。 まだ第13節ですが、順位はなんと、J1に自動昇格できる2位の位置。 ついこの前のことですが、一時は、クラブの存続すら危ぶまれるような時期がありました。 サポーターを何度も集め、実らぬ前社長の説明会が何度もあったり。臨時株主総会やったり。 Jリーグ側も、株主も、そしてサポまでも、何度も投げ出しそうな時期がありました。 苦しみの中に、クラブが存続することになりました。 私は、個人的には他のクラブチームを応援していますが、この地は友人も多いし、これまでの度重なる苦労を思うと、大きな感慨で胸が一杯になります。 長い長い冬の季節を経て、サガンにも、ようやく春がきたのですね。 私は、いつものようにバクスタ中央観戦でしたが、 それにしても、この1勝の喜びようは、普通の1勝ではありませんでした。 まるで優勝したような、盆と正月がいっぺんに来た様な。 バクスタだけでなく、8千人以上の全ての観客が、心からの雄たけびをあげていました。 ゲーム後の”祭り”の模様を眺めるだけで、こちらも嬉しくなりましたよ。 鳥栖へはこれまで何度も足を運んでいますが、もちろん今シーズン皆勤してますが、このような雰囲気は初めてでしたよ。 これまでの、イクヲ(監督)さんの献身的な指導や、岸野(ヘッド)さんたちのサポートや、何より井川(社長)さんの決め細やかな行動と、志の高さの賜ものですね。 選手たちも、本当によく頑張りました。 社長や監督が自ら、近くの駅やショッピングモールに出かけ、ポスターを貼ったり、チラシを配ったり、コツコツと積み上げたことが、実を結びましたね。 お金がなくても、高い志と、やる気と、継続する執念とがあれば。 今晩は祭りでしょうが、次のゲームまでこの日の余韻を楽しみながら、心から楽しんでください。バクスタの試合後には、泣いてる中年の方が数多くいました。 サガン鳥栖は、まだ発展途上、選手たちも若く、これからのチームです。 それにしても、いいチームになってきました。 イクヲさんの指示でしょうが、前半からのミドルシュートが功を奏したこと。ミドル得意の高林は、美しいゴールを決めました。予定より少し早い時間帯でしたが、ゴールの瞬間のイクヲさんの喜びようといったら(笑) そういえば、何より今日の鳥栖は、守備意識が抜群に高かったですね。 激しいプレスや囲い込み、相手ボールの時の、選手たちの戦う気持ちがスタンドまで感じれました。 ボールの出どころが多くなったボックス型に変えた中盤も、リズムの感じれない仙台には利いていましたね。 ディフェンスラインも高くて、オフサイドの山を積み上げていましたし、身体を投げ出して危険を防御する八田や井手口には感嘆しました。 ここ数年、良いニュースが続かなかった鳥栖でしたが、J2に旋風を興すまでになりました。 おめでとう。
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*写真:でんぐりガエリは、選手たちや井川さんも一緒でしたが、写真ではうまく表現できません。大きな大きなホーム初勝利にスタンドは沸き立っていました。
*井川さんは、本当に凄い、と思う。
トップが自ら最前線に立ち、開門時には頭を下げ、ビラを配り、ゲーム前にはスタンドに頭を下げ、チームをサポートする姿は、他のクラブには無いもの。このトップの笑顔と行動を見るだけで、「鳥栖はもう大丈夫」と思ってしまう。
*余程参加したかったのか、ゲーム後のサポ挨拶に松葉杖の選手まで。村主か。