「ひとつ」になるということ

快晴の国立。
■中盤を制す
チームがひとつになる。いや、チームだけでなく。
サポーターも一緒になって。作り出す一体感。
固い組織的な守備力をベースに10冠を達成し鹿島はチームとして新たな一歩を踏み出したように思う。
後ろでデンと構える岩政と大岩。そして見事な中盤の4人。青木、野沢と、本山、小笠原。
4人の縦横、ポジションチェンジ。4人が奏でる美しいハーモニー。
大きなゲームでも落ち着いたボールさばきと前線への展開。守りに入った時の下がる4人のスキのなさ
この中盤で鹿島は勝つべくして勝った。
■誇り高い広島サポーター
90分間懸命に、ひとつになっての後押し。
応える選手たち。背中を押された寿人が走る。あと1本でも2本でもスルーパスが出れば。ボールが来ようが来まいが懸命に。
いや、柏木がいても硬くて堅い鹿島の守備ブロックは。
寿人の横に競り合える屈強なFWさえいれば、また違ってたと。
それでも最後まで広島サポーター。試合後も選手への温かなエール。そして勝者へのリスペクト。
表彰式後鹿島の選手たちは広島ゴール裏へ歩みより、一段と深々とお辞儀。
天晴れ誇り高き広島サポーター。
■ヤナギはどこへ
表彰式後30分が過ぎ40分が過ぎ。立ち去らぬ鹿島サポーター。
一体となってヤナギコール。夕暮れの神宮の森にこだまする。
ゴール裏だけ集団で残る国立競技場。やがてサポと一人の選手とのしばしの交歓。ひとつになった国立競技場ゴール裏。
いつでもサポーターと選手は見えない糸で繋がっている。
その視線の先は、ドイツでの屈辱を晴らす為としても。果たしてヤナギは何処へ。

明日(2日)は高校サッカー。ヒガシと野洲柏の葉