選手権


31日、2日、3日と連戦続く選手権。
強豪校は次第に調子を上げてくるがカードが勝負に影響する時期。それをどこまで選手層と采配でカバーできるかにかかる。

選手権は3回戦から準々決勝にかけてが面白い。
この日も関東地方は好天に恵まれ観戦にはうってつけのとても穏やかな良い日和。

駒場、駒沢、三ツ沢、市原臨海の4会場で8試合を開催。自分は前日と同様、高円宮で優勝した流経大柏と東福岡のブロックを観戦。


[3回戦、流経大柏北越]市原臨海
前日は地元で初戦の固く見えた優勝候補の流経大柏はキャプテン名雪君が出場停止。併せて怪我の上條君を欠く。
しかし前日とうってかわって流経大柏はチームとしてリラックスしたプレーが目立つ。序盤からエース大前君を中心に決定的な場面を数多く作る。
前半29分の1点目はその大前君のFKのこぼれ玉から。39分の2点目は左サイドの崩しから。
素人目には北越よりも前日対戦した久御山の方が手ごわい感じがしたが、北越はなかなかシュートチャンスを作れず。それにしても市立船橋を下して選手権へ駒を進めた流経柏、さすがに流れるようなプレーが目立つ。
後半、北越が2枚の交代枠を使って3トップにして勝負をかける。しかし中盤が薄くなると北越はさらに苦しくなる。
流経大柏は質の高いゲーム運びで危なげなくベスト8に進出した。
第1試合は流経大柏の延び延びプレーだけが目立った。
[3回戦、東福岡ー佐賀北]
前日の柏の葉と違い、風もなく市原臨海は穏やかな正月晴れで観戦に心地よい。
ヒガシは佐賀北とダービー。佐賀北は繋ぐ意識の高いまとまった良いチーム。
個で勝るヒガシはJ入りが噂されるトップ下の井上翔太君(愛媛三津浜中出身)よりもウィングタイプのFW7番の深町君(VALENTIA出身)の運動量とスピードに惹かれる。
もう一人スキルの高い6番ボランチの土田君はアビスパジュニアユース出身。
ヒガシといえばサイドからの崩しだが、この3人で中央から崩す様も興味深い。
それにしても両チームとも地元Jリーグチームの影響受けて、聞いたようなサポーターソングが市原臨海に鳴り響いていた。
ヒガシはDF2木藤君(新宮FC)をマンマークにしもう一人の長身(187cm)のセンターバック5宇田君(田隈FA)の二人の連携よろしく往年の金古と千代反田を見るようであった。これにこの日ボランチを務めたキャプテン4串間君(下山門中)がディフェンスの要。
前日の野洲戦でも感じたが、前に強いヒガシのセンターバックにもう少し後ろへの旨さが加わればと思う。流経柏のエース大前君のような優れたFWを前にしてどう対処できるのか次戦が非常に楽しみではある。
佐賀北はゲーム開始早々(7分頃)トップ下の七田君が怪我で交代退場したのが痛かった。
しかし結果は佐賀北とは3−1以上の開きがあった。
それにしても終盤になってからの井上君のカード退場は余計で痛かった。このゲームの主審の判定は比較的安定していたのだが。この場面、現地ではイエローを出すほどではないように感じた。
これで大事なゲームである次戦はエース井上君を欠くことになった。


■ベスト8
ベスト8の4試合は駒場で広島皆見(広島)ー津(三重)、遠野(岩手)ー高川(山口)。市原臨海で流経大柏(千葉)ー東福岡(福岡)、藤枝東(静岡)ー三鷹(東京B)の対戦。


5日の市原臨海は第1、第2試合とも非常に楽しみな対戦。残念ながら所要で録画でしか見れないが市原臨海での第1試合が事実上の決勝戦か。