「胎動」4章

■1.新陣容
あと少しの細部の詰めは残っていますが、福岡も*1ようやく新シーズンの陣容が見えてきたように思います。
例年と違い、チームとして割と早く形ができつつあるのは、前季結果を出せなかった指揮官の残留を相当早い時期に決めたこと。また指揮官と連携が取れてる(取り易い)GMをシーズン終了を待たずに据えたからだろうと思います。
福岡にはこれまでフロントと強化部の一体感を余り感じていませんでした。今季はその部分の「一体感」は感じるように思います。
新シーズンに向けてのチームの陣容と新体制については別の機会に触れたいと思いますが。こちらのコラムは参考になるかと思います。
■2.新出発
あのジョージ・ウエア*2が、J入りを目指す福島県のクラブチーム「バリエンテ郡山の総監督に!」のニュースは、琉球の総監督に就任したトルシエの時とは違ったとても新鮮な驚きでした。
バリエンテ郡山が今後どういう道筋を辿るのか、琉球とともに目が離せません。

[ジョージ・ウエア]
ジョージ・ウエアの驚愕テクニック動画集
ジョージ・ウエア伝説の70mドリブルゴール!動画
66年生まれ41歳のジョージ・ウエアは18日に来日。

■3.初優勝
高校サッカー流経大柏の優勝で幕を閉じました。流経大柏高円宮杯に続き2冠を達成。
こういう大会はちょっとした”差”が大きな結果になるので、そのちょっとした差を大切にされて指導された本田先生を称えたいと思います。
流経大柏のゲームは柏の葉の2回戦と市原臨海の3回戦を現地で観戦できましたが、先生が言われるようにチームとして「方向性を同じにすること」ができていたように思います。
個人的には初戦(2回戦)のギクシャクした(緊張した)戦いぶりが印象に残っていますが、戦い方を知ってる彼らはゲームを重ねる毎に自分たちの持ってる力を引き出せたように思います。
チームとして印象的だったのは、技術的な裏づけがあるからでしょうか、大会を通じて横パスやバックパスをほとんど見せずにゲームを運んだことです。とても前への意識が高いチームでした。
準決勝と決勝とも、大差がついたゲームになりましたが、選手個々の力量やチームとしての力は点差ほどには格差はないと思います。
それにしても、準々決勝で流経大柏を無失点に抑えた東福岡の戦いも見事だったと思います。
■4.衝撃デビュー
06年クラブワールドカップで世界デビューを果たしたアレシャンドレ・パト
インテルナシオナル(ブラジル)で世界一を達成した後、インテルレアル・マドリーチェルシーなどとの争奪戦でACミランに。
ようやくEU圏外年齢制限(18歳以上)が解けた1月13日ナポリ戦で先発し、セリエAデビューでいきなりの得点。
パトは、カカーの後継者とも評されてますが、背番号7を背負いサンシーロのピッチで衝撃的なデビューを果たしました。柔らかなタッチでDFを交わし右足インサイドでの素晴らしいゴール(!)でした。
この日はバルサカンテラ(ユース)出身の若武者ボージャン(17歳)も先発し、アンリのアシストで見事なゴール!

*1:今季からチームのことをアビスパでなくあえて「福岡」と表現したいと思います。地域のクラブチームという存在に拘り、”福岡”の街や”福岡”の人々にとって誇りの持てるクラブチームであって欲しいからです。

*2:本名はジョージ・マネー・オポング・ウスマン・ウェア。リベリアの怪人として95年に欧州年間最優秀選手とFIFA最優秀選手を受賞したスーパースター。ASモナコ→パリSG→ACミランチェルシーマンチェスターC→マルセイユ。05年リベリア大統領選に出馬するも僅差で敗れる。