壮行試合

壮行試合といえば。
2002年5月25日のスウエーデン戦を思い出す。
トルシエは,マイクの前に立ち,自分の言葉でサポーターに呼びかけた。
ダバディに習った滑らかな日本語で。
スウエーデン代表とのゲームをバックスタンドで観戦したが,あの日の国立競技場は大いに盛り上がった。
トルシエは史上最強のチームを作ったが,いわんや壮行試合で今日のような希望の持てないゲームはしなかった。

さて。
今晩の埼玉スタジアムからの情報によると,岡田氏は,川口に挨拶させたらしい。
韓国に全く歯が立たないようなチームを作って,彼(岡田氏)はおそらく言葉を失っているのだろう。

今更だが。
ゆるいショートパスの得意な遠藤仕様のチームで,岡田氏は世界と戦えると判断した。
と,いうことなのだろう。
中田英寿なき現在,厳しいプレッシャーの中で,中盤でボールをキープでき,しかも長く鋭いピンポイントのパスの出せる小野伸二,もしくは小笠原が,岡田氏の選択肢にないということが不幸の始まりなように思う。
小野は,今季チームを首位に上げ,オガサはリーグ3連覇を果たした。
小野やオガサのように視野が広い選手は,南アへいく代表チームにはいない。