その2

その人のことは 友人の恋人として ずっと遠くで見ていた 長い期間 私の胸の 異物だった ひとりの夜 やりきれなくも せつない涙を流していた そして 17歳の4月 あたたかい 雨の日 レインコートと ブーツの日 世界は 輝いていた 目の前に現れた彼女は 眩し…

長く苦しい道

自からは、求めてもいないのに 突然沸き起こる異性への想い。 誰しも、青春の入り口に差し掛かる頃に かかってしまう病気みたいなものだろうか。 その人は、友人の恋人だった。 異性を好きになる。 人に恋するというのは、どこにも、理由なんてあるわけがな…