;3.21 J2第2節「九州ダービー」鳥栖VS福岡(鳥栖スタジアム)

久しぶりに鳥栖へ行ってきました。

2年前の夏に、神奈川から10年ぶりに博多へ帰り、この地方のサッカー熱の凄さに改めて驚いています。

今でも、関東にも関西にも仕事・用事で出かけてはいますが、
日本サッカーの聖地が静岡を中心とした地区であるなら、
今では、九州も裾野の広がりという点においては少しは比較できるかも知れません。

もちろん中学部活が中心になり、
強豪と言われる高校部活が全国大会やプリンスリーグで上位の成績を上げていることもその要因になっているとは思います。

私が住んでる街は、あの新庄が育ったスグ近所で、彼がボールを追っかけていた公園のスグ前に住まいがあり、
街なかの割には大きな公園ですが昨今は野球よりも、サッカーしてる子の方が圧倒的に多いのも事実です。

さて前置きはこれくらいにして(笑)

鳥栖スタジアムは、JR鳥栖駅から歩いて3分。
こじんまりとはしていてもシンプルで味のあるサッカー専用球技場です。
駐車場も球技場のスグ隣地に相当数用意されています。
鹿島のように沿道に売店が立ち並ぶことはありませんが。


試合開始前に、鳥栖のあの女性社長の丁寧な挨拶、鳥栖市長の挨拶。
そしてプリンセス天功のお出ましで。スタジアムは沸きかえり、やはり出ましたイルージョン(笑)

サポーターは、かなり真面目にプリンセスコールで応えていました。


Jリーグは、J2ではしばらく鳥栖開催のゲームだけを日曜日にして、
少し配慮した日程にしているようですが、
今日のサポーターは、地元開幕ということ以外の意味でも、とても新鮮に松本監督はじめチームを迎えておりました。
5千人をひとつの目標にして観客の目安にしているようですが、これもゲーム内容次第。
今日は福岡サポーターが、近いせいもあってかなり来ていました。
今日の観衆は8,860人。

ゲーム前のポイント
鳥栖ー福岡が九州ダービーと呼ぶにふさわしいゲームになるかどうか。
②サポーターの後押しとその熱気加減。J−KETでも署名の働きかけがありましたが。
 鳥栖は、チーム消滅の危機をかろうじて免れて地元開幕を迎えました。
③松本郁夫監督の戦術とその浸透度合いはどうか。
鳥栖の守備陣は、福岡の強力なサイド攻撃を防ぎきれるのか、どうか。
プリンセス天功鳥栖スタジアムにおけるイルージョンは?(笑)

以下、詳しく書くと長くなるので、簡単にまとめると。

アビスパのコンパクトで、早いパス回しとサイド攻撃は今シーズンも健在でした。
おそらく守備さえ崩れなければ、J1昇格の有力候補だと思います。
今日は、J2最下位からチームを再建し立ち直ろうとしている鳥栖とは格の違いを見せ付けていました。
特に、今日は195cmの電柱・太田のポストとヘディング、
宮崎と古賀の左右両サイドからの素早いクロスは鳥栖の守備につきささるようで非常に効果的でした。

結果は0−3で、残念ながら鳥栖は開幕戦を飾れませんでしたが、若い熱心に応援を続けてきたゴール裏のサポだけでなく、
サッカー好きな年配者のおじさん、おばさんが数多く来られてプレミアシート(高額シート)を埋め尽くしていたシーンを見て
とても嬉しくなりました。

ゲーム終了後、ゴール裏のサポは強烈な愛のブーイングを浴びせていましたし、
地元開幕戦に鳥栖再建の芽は出てきていると感じました。

あとは松本さんの戦術に、これから層の薄い選手たちでどこまで消化できるかどうか、でしょうか。

鹿島にいた本山・オガサ世代の中村祥朗が、CBで、懸命にまわりに声かけ視野広く、
守備陣をリードしていたのを見て、ゲーム終了後ピッチへ向かって思わず声かけてしまいましたが(笑)

ゲームは0−3でも、冷たい小雨ふる滑りやすくなったピッチの上でも、鳥栖の選手は最後まで気を抜かず、
少しも手を抜くことなく最後の最後までホイッスルが鳴るまで、懸命にボールを追っていたことだけは、
終わりに報告しておきます。