NOMOベースボールクラブ

メジャーリーグドジャースの野茂投手が大阪堺市に作ったクラブ。
社会人野球の公式戦にこの3月から初参加。夢をあきらめない選手たちは野茂に朗報を届けようと頑張っている。
http://www.asahi.com/sports/special/TKY200404160160.html

『夕闇迫る平日の午後6時すぎ。野茂が社会人時代に在籍した新日鉄堺のグラウンドに仕事を終えた部員28人のほぼ全員が集まってくる。大半がガソリンスタンドなどでアルバイト生活。就業時間が異なるため、平日は個人練習のみ。週末や休日に全体練習が出来る。』
『長引く不況で企業スポーツは大きな痛手を受けた。野球も休・廃部が相次ぐ。「そんな社会人野球に恩返ししたい」と、野茂が昨春、このクラブを設立。現在、理事長の野茂ら正会員のほか、毎月500円会費の個人賛助会員300人以上が運営を支える。』

例えてサッカーで言えば、ヒデが甲府にクラブを作るようなものだろうか。
それにしても、野茂投手の”志”は高い。
野球界への恩返しだけでなく、夢を求める野球選手の後押しをしている。夢が実現することをこころから祈ろうと思う。

良い樹は、地中深く細くて細やかな根を張り巡らせている、という。

ガソリンスタンドでバイトしながらNOMOベースボールクラブで深夜まで練習する選手たちの支えとなり
励ましとなっている野茂投手。

野茂のこれまでの足跡と彼が描く野球人生は、良樹細根そのものである。

メジャーリーガーには、人知れずボランティア活動や中南米など母国のために活動している選手が多い。

メジャーという派手な世界にいながら、下積みのこころや気持ちを忘れない野茂。

道具を管理する人やグラウンドを整備する人のことまで思い至る野茂。

メジャーへ乗り込み、移籍を繰り返しながらも、ノーヒッターの大記録を始め奪三振記録や開幕先発など
多くの実績を上げている野茂の、スポーツマンとしての生き方には大いなる感銘を受ける。