NY前市長ジュリアーノ氏の「東京講演」

今朝は久しぶりに、長年自分の身体を預けている主治医の先生の処へ出かけた。
ま、話は、「最近、どうよ?」てな感じで、世間話と、ここ数ヶ月の自分の飲食生活の状態と、最近の身体のことをチラっと話す程度で、大層な話しするでもなく、主治医への顔見せみたいなものではあるのですが(笑)
主治医の先生は、長年の顔見知りとは言え、忙しい日とそうでない日があるので、忙しくない曜日・時間等を選ばないと一応ご迷惑にもなる訳ですが。
キレイな花が飾られ、モーツアルトを流し、落ち着いた病院の待合室で、「読売新聞」手にしたら、先月のニューヨーク前市長の「東京講演会」の模様が2ページにも亘って詳しく紹介されていた。

9.11のテロの時の危機管理能力の対応はもちろんのことではあるのですが、市長在任中のジュリアーノ氏の、目覚ましい行政手腕とその成果は賞賛に値する。
今回の講演は、やはり「治安再生と危機管理」だったそうであるが、全米、というより世界でワースト1と言ってもいい位の犯罪都市を、ジュリアーノ氏の仕事によって見事に都市再生させた事は他都市のモデルにもなりうる事であるだろう。
①検挙より防犯重視:警察の評価基準は従来から検挙率。しかし警察の役割とは逮捕者の数を増やすことでなく、地域に平和をもたらすことにあること。
②組織改革:NY市は、市警、住宅警、交通警と3つに分かれていた警察をひとつに整理統合したこと。
③「破れ窓理論」:かっての米国の失敗は、小さな犯罪を見過ごしてきた。私警に、そのストリートレベルの小犯罪を取り締まらせた。小さな犯罪の積み重ねが大きな犯罪を生むという考えで、小さな窓のガラスの破れを直す。あるいは、地下鉄の落書きを、消して消して消し続け、それを徹底し根絶させた。
④「緊急管理室」:テロ対策含め、異常事態についての対応を日ごろから準備しておくこと。

以上、待合室の拾い読みなのでキチンとは書けていないかも知れませんが、のジュリアーノ氏のような実行力のある人の話は、とても興味深くて面白い。
敬愛する 発汗さんのblogでも都市犯罪の話しを、体験的に語り続けられ大変興味深く拝見しました、が。