出直すことも人生には必要

サッカー選手としては、小野が高校を出てJに入団する時ほどではなかったが、J入団の頃には相当な期待を持って大きな騒がれ方をしていたのが、我がヤナギである。
また、選手としてはヤナギほど、アップダウンのある選手も珍しいが(それにも慣れたが・笑)彼は今、停滞の時期を迎えている。
彼については、”ヤナギマニア”な目で(笑)後日に、まとめて書こうかと思っている。

ところで、昨日少しだけ時間があったので、大阪・淀屋橋の本屋を覗いた。新刊本や雑誌を数冊購入したが、湯浅健二さんの「サッカー監督という仕事」が大幅加筆編集されて新潮より文庫化されていたので、手にした。この文庫本、書店では山積みされていたので売れているのだろう。
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用事の合間に目を通しているが、今の時期に、プロサッカーにおける「監督」について改めて考えることも大切なことではないか、と思っている。
それにしてもドイツサッカーを学びプロの指導者のライセンスを取得された湯浅さんの、「爆発的フリーランニング」を始め熱い言葉が詰まっているこの本は、サッカー好きには良書のひとつであると思う。
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この本の中で、湯浅さんが、【ちょっと心配なスターたち】というタイトルでスペースを割き、鋭くも、小野と、ヤナギ、この二人の選手について、期待と苦言を述べてある。
特に、ヤナギについては余程気にかけているのだろう。99年のJOMO杯のハットトリックや、鹿島で才能を垣間見せた素晴らしいプレーを引き合いに出しながら、優れた部分と、これからの彼の課題を述べている。
その後、小野はオランダへ渡り、湯浅さんが書かれている課題を少しづつ乗り越えつつあるように見えるのに対して、ヤナギは、以前その課題を克服しているわけではない。

イタリアへ渡り全く結果を出せなかった悔いの残る一年を過ごしたヤナギが、鹿島でやり直すことも、全然悪いことではない。むしろ、ヤナギには出直ししてJリーグで結果を残すべきだとも思っている。

もちろん、イタリアに残って新チームにレンタルされたにしても、彼を見守り応援していくことはヤナギマニアの
務めだし、私にとっては、それは、惚れた女への思慕/視線みたいなものだ(笑)