驚きの、ギリシア”神話”

orion10142004-07-05

ユーロ2004は、ギリシアが優勝しました。
大会が始まる前にギリシアが優勝するとは、世界中でおそらく誰も、そうギリシアの人だって思ってもいなかった、思いもよらぬ結果になりました。

ユーロで一度も勝ってない国が、その頂点に立つというこの結果を、専門家はどう読むのかわかりませんが。それにしてもこれ程大きなサプライズは最近なかったような気がしています。

ギリシアは、いずれも優勝候補の呼び名が高い国々を打ち破りましたが、力ずくで対戦したそれらの国の代表チームがギリシアチームを舐めていたこともあるのでしょうか。
そして、リーグ戦か、代表チームか、を論じるのは無意味かも知れませんが、いずれにしても、サッカー大国と言われる国々が早々に敗退したことは、多くの示唆を我々に与えていると思います。
一つ目は、サッカー大国のサッカーバブルが崩壊した欧州において、タレントだけに依存することがいかに意味のないことか、欧州CLにおいても、そして今回のユーロ2004も、いずれも、今年はマイナーチームとマイナー代表が勝利を収めたことで、如実に語っていると。
二つ目は、ユーロ2004におけるギリシア代表チームの勝利は、素直に賞賛したいと思いますが、決してスーパースターがいる訳でもなく、組織的な守備と全員が献身的にボールに寄せ、真面目にただ只管愚直に力を抜くことなくサッカーをし続けることがいかに大切か、ギリシアチームは教えてくれたような気がしています。
振り返ると、ギリシアは、シンプルを絵にかいたようなサッカーだったし、もっとも精神力に優れたチームでした。
そして、その精神を注入したのは、ドイツ人代表監督のレーハーゲルだと思いますが、彼はおそらく06年に自国開催が控えているWCの代表監督に最も近い候補者になりました。
レーハーゲルのやり方がWCで通用するのかどうかはわかりませんが。
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ゲームは、決勝戦にふさわしい素晴らしい好ゲームになりましたが、準決勝でチェコを破った時と同じように、右CKからのヘディングシュートで決着しました。そのゴールが、ポルトガルの黄金世代の終焉にもなりました。
そうはいっても、開催国ポルトガルも見事な準優勝だったと思います。

さて、そのギリシアで開催される、一ヶ月あまりに近づいたアテネ五輪では、どんなドラマがあるのだろう?

今朝は出張先のホテルで3時間くらいの睡眠時間でしたが、これで寝不足ともしばしお別れです(笑)楽しくも至福のひとときを与えてくれたユーロサッカーには感謝したいと思いますが、終ってみて寂しくもあり、ホッとしてる面もありといったところでしょうか。