「ナガシマさんのために」

プロ野球は球団合併問題が大きくクローズアップされている最中であるが、アテネ五輪野球に選ばれた選手たちはそろそろチームを離れ今後は球界全体が五輪モードとなる。
代表監督である長嶋さんの病気(脳梗塞)の回復は残念ながら「ギリシアに行きベンチに入る」状況ではないと、長男一茂氏が発表した。
あれ程情熱を傾けていた氏の不参加は本当に残念ではあるが、”長嶋さんのために”というひとつの強いスローガンが生まれたことは日本代表チームにとっても心強いものになると思う。人は、逆境時に「大切なひとのために」というものがあると心ひとつにして強くなれるものだ。
選手たちも選りすぐりの立派な選手ばかりなので心配はないだろうが、唯一の心配は監督代行となる中畑氏のことだろうか。彼には残念ながら監督としても経験もない。調子がいい時は選手と共に「絶好調」となるだろうが、一旦下り坂になったり切羽詰った状況になると、それを打開する”ひと言”を持ってない(軽い)と見られる方だけに、どうなんだろう。
球界が本気でメダルを取りにいきたいなら(長嶋さんがアタマ下げて)ここは星野氏しかいないと思うが。

『残念だけどこればかりは仕方ない。ここまで長嶋さんが盛り上げてくれた。いざ試合となればやるのは選手。一致団結して頑張って欲しい』(王貞治氏)

『勇気ある決断ができるかどうかはその場面にならないとわからない。ただアジア予選を体験したのは大きな財産。』(中畑代表ヘッドコーチ)