活気に溢れた彼の地の人々

orion10142004-08-29

25日朝のJAL便で福岡を発ち、28日の午前の便で帰国するまでの延べ4日間は、非常に慌しかったが、短いながらもとても充実した日々だった。
28日に帰国してスグに荷物を解く暇もなく着替え、数時間後には中津江村の隣町・大山町(大分県)へ出かけ、ついでに南小国町熊本県)の小田温泉に汗を流しに行ってきた。
大型の台風の来襲で、今日(29日)は早めに自宅に帰宅したが、五輪はもう最終日。
ちょっとした浦島太郎状態だが、少し韓国のことについて触れてみたい。
まずは、韓国事情から。
[*写真は、ソウルワールドカップスタジアム正門:FCソウルのフラッグがはためいていた]

ところで、今日のJリーグ。いくつかの”波乱”があったらしいが。後でチェックしてみる事にしよう。



仁川(インチョン)
仁川は、ソウルの約52km西にある都市で、国際空港がある都市として有名だ。ソウルとは専用高速道路で結ばれている。
東アジアのディストリュビューター(ハブ空港)としての役割を担うべく01年3月末に開港した仁川国際空港は、地下2階地上4階の24時間運用の大型空港で、関西国際空港に良く似た、羽を広げたようなモダーンなデザインで清潔で全てが真新しいが、さすがに一部では緊張感が漂い警備は厳重であった。しかし、入国審査はロスのように必要以上に余分な時間もかからなかった。
仁川国際空港は、将来は4本の滑走路を持つ大規模な国際空港となり、10数秒間で1機が離着陸できるようになるらしい。02年WCの開幕に間に合わせて前年から供用されているが、ハブ空港としてはいずれ、成田や関空を脅かすものとなるだろう。
後は、ソウルから鉄道を引くことか。
ところで7前園選手(前・安養LG所属)は、昨年末に新設された仁川ユナイテッド/inchon unitedの所属でKリーグで活躍している。

それにしても車中から見る韓国は活力に溢れて見える。
今回は、知人に会うためと、話題のパフォーマンス劇を見ることが目的であったが。
ついでにサッカー場にも立ち寄ってきた。あいにくKリーグは中断中であったが、ワールドカップスタジアムはなかなかいい見学ができたと思う。
この件は、パフーマンス劇のことも含めて、後で書きます。



冬のソナタ
自分は、実はこのドラマを一度も見ていない。日本のおば様族の間では一大ブームであるらしいが、舞台であるソウルで、看板やモニュメントがあったにしても、それは日本人観光客を意識したものであって韓国では普通のドラマのひとつでしかなく、大してヒットもしなかったらしい。
知人に聞くと、「冬ソナ」そのものが韓国における上流社会のメロドラマで、一般的には関心も薄く、日本国内でのブームに驚いていた。

しかし冬ソナブームに乗ってくる日本人観光客が落としていく金は大したもので、いずれも着飾ったおば様たちは、エステ、焼肉とセットで、ソウル市内の繁華街の明洞(ミョンドン)や梨泰院(イテウォン)など、そこへ行けば多くの日本人婦人に会えるよと苦笑いしていた。



【市内交通】
東京のように大都会の地下を張り巡らされた地下鉄だけでなく、ソウルでも、水原(スーウォン)でもタクシーにはかなりの頻度で乗ったが、初乗り1200ウォン(日本円120円)で、比較的安価であったが、旅行初心者の日本人だけの場合は、「模範タクシー」と表現される黒塗りタクシーを使った方が良いかも知れない。模範タクシーは初乗り4000ウォン。
地下鉄も3度ほど利用したが、ソウル市内を点から点へ動き回るにはやはりタクシーが一番便利だ。
私は知人と一緒の時が多かったのでほとんど”流しの普通のタクシー”を利用したが、模範タクシーは、大きなホテルには常に待機しており若干の英語なら話せるマナーの良い運転手に見えた。

南大門(ナムデムン)と東大門(トンデムン)
ソウルといえば、この2地区の繁華街だろう。
南は、庶民的で、日本でいえば上野のアメ横を何十倍も大きくしたような商業地区か。細い路地に大量の物資を山積みし、人多くとても真っ直ぐ歩くことは困難で、名物のたたき売り人らしき人もいて、大勢の客が群がって買い物していた。
東は、サッカー場や野球場を持つが、深夜まで若者たちで溢れかえりファッションの店舗が比較的多い。大型のファッションビルが幾つも立ち並びしかも最新のファッションデザインなもの多く、朝方まで賑わっている。私はさすがに物売りの掛け声にへきへきし午前1時でホテルへ帰ったが。

世界文化遺産
私の場合パックツアーではなかったが、ユネスコ世界文化遺産である大規模な宮廷跡の「昌徳宮」と「宗廟」は見学できた。
韓国は侵略と戦争の歴史であり、現在も南北に分割された悲痛な歴史と時代を持つが、現地の知人の案内で、長い高麗の時代や朝鮮時代の歴史遺産に触れることができ、彼の国の歴史を学ぶことができたことは良かった。
現在を知るためには、他国の歴史や遺産を知ることは大切なことだと思う。

知人の話を聞きながら、次に機会があれば、その昔、新羅(紀元前〜935年)の首府であった慶州には是非とも行こうという気になった。慶州は、とても美しい町らしい。その地の女性も(笑)

ソウルの南、約50kmにある大都市、水原(スーウォン)はサムスン(三星)の拠点でもあるが、街の中心部に「華城」という世界文化遺産がある。
華城を囲む6つの門は大規模なエリアを囲み、水原は歴史の遺産と現代が共生している街のように見えた。華城の頂上に立つ「西将台」から街中全体を眺める機会を持てて深い感慨を持った。そこから見る水原ワールドカップスタジアムは、遠く北の方角に翼を広げ銀色に輝いていた。

そのあと、案内してくれたタクシーの運転手に「あそこまで行ってくれ」と伝わりにくい英語で頼んでみた。