フランスサッカー

orion10142004-08-31

大住さんの著書「理想のフットボール敗北する現実」大住良之著 ーー美しいサッカーはなぜ負けるかーーをようやく読み終える。
銀河集団(レアル)、トータルフットボール(オランダ代表)、ブラジルの黄金の4人、プラティニの時代などのことを振り返っていて、楽しく読めた。いずれも勝てない現実に立ち向かったチームの物語だ。
著書の最後にフランス代表監督(76〜84年)ミシェル・イダルゴのインタビューが掲載されており、非常に興味深く読むことができた。
【海外の経験】
京都の松井がフランスの2部リーグである、ルマンへ移籍した。活躍を期待したい。この年代としては、海外移籍第一号選手となった。続くのは大久保だろうが、できれば日本のディフェンス陣の海外移籍が早めに実現して欲しいと思う。
宮本、松田、坪井、中澤など油の乗り切った選手たちで能力的にも優れた選手(守備陣)が海外の経験を積んで欲しいものである。
そういう意味では2部リーグはいいかも知れない。ただし現在より年棒は大幅に下がるだろうが。Jリーグの所属しているチームが、彼らを積極的に出すことを要望したい。
怪我さえなければ鹿島の中田浩二もそろそろ海外に出たい時期であっただろう。

ルマンは、昨シーズンに一部リーグ復帰を果たしたものの、たった1年で再び2部降格となり、できるだけ安価な選手補強が必要となったのだろう。松井の契約内容は知らないが。

【フランスリーグ】
今シーズンのフランスリーグにはひとり大物が移籍する。
我らの子ウサギ(サビオラ)が、モナコへレンタルされるという。
モナコも昨シーズンのモリエンテス(レアルからレンタル)に続き、今シーズンはサビオラをFCバルセロナからレンタルで獲得した。
二人とも、計画性のない(サポーターのことは何も考えてないといって良い)歪んだ補強の被害者だ。この件もあって、借金まみれのバルセロナにはうんざりするが、残念ながら惚れた弱みで応援するしかない。
サビオラは、おそらくモナコで成功するだろう。フランスリーグを見る楽しみが、ひとつ増えた。
CLでバルサと当たり、バルサ守備陣だけでなく首脳陣をチンチンにしてやれ。

【日本人選手の国内復帰】
今季は、長年海外の経験を積んできた広山(ヴェルディ)や、清水に復帰した戸田(海外はレンタルだった)が国内のチームに戻ってはきているが、海外経験をした選手たちがJリーグの選手たちに与える影響も大きいと思う。
セカンドステージでの広山や戸田の活躍には注目したい。