「たぶん危機的な状況だと思う」

orion10142004-10-04

昨日のアジアユース準々決勝、日本代表はカタール相手に、ようやくのPK戦(5−3)での勝利で、準決勝に進めることになったが、準決勝の相手は韓国代表と決まった。

昨夜のゲームを見た限りでは、決勝進出の芽は、限りなく少ないと言って良いだろう。
もちろん、選手たちには頑張って欲しいが。

昨日のゲームの後、いくつかのサイトを見たが、このチームについて、世代的な分析ではこちらのBLOGに目が止まり、興味深く拝見した。これらは、今後時間をかけて論じられるとは思うが、現時点でKINDさんの見識には一定の評価をしたいと思う。少しだけ抜粋すると。

中東勢に個人能力で劣るのは今に始まったことではないが、過去の代表チームには個々の能力で勝る相手に対してはボールの出所に素早くプレッシャーを掛ける組織的なサッカーで対応してきたはずだった。だが今大会ではプレスの掛け方でも先手を取られ、DFラインはズルズル下がっての応対を強いられていた。個々の能力差が埋まったわけでもないのに、組織的なベースにほころびを感じさせる出来になっている(KINDさん)

相手のレベルが上がったとか相対的なハナシとは関係ない。試合を観れば一目瞭然な通り、日本の選手の力量は1979年組をピークにして明らかに下がっている。1981年組を「谷間の世代」と呼ぶことがあったが、それは違う意味で間違いである可能性がある。すなわち、1979年組が「山頂の世代」であるだけなのだと。これは、たぶん危機的な状況だと思う。(KINDさん)

私としては、”素材”としては一部では79年世代(いわゆる「黄金世代」)と比較できる位に揃っているとは思っているのだが、KINDさんが書くように、確かにチームとしては未熟なところが多く「組織的なベースにほころびを感じる出来になっている」のは、間違いない。故に昨日のようにゲームが不安定にもなる。
このことは、現在の日本サッカーが抱え込む問題であるだろうし、ユース世代というカテゴリーだけの問題ではないのかも知れない。