「晩秋山形紀行」その1

orion10142004-11-08

■来季の湘南は手ごわい
6日(土)、紅葉真っ盛りの山形運動公園で、今季の終盤の時期を迎えたJ2第41節、山形ー湘南を見た。

今季、以前九州遠征した時に見た湘南からすると、チームは、監督が上田さんに変わり組織的なチームになろうとしていた。この日は、アウェーのゲーム、一貫して守備的に戦っていたが、湘南は互いの役割がハッキリし、浮気の4バックの統率よろしく、よりコンパクトに戦っていた。
昇格を争うチーム相手のアウェーのゲーム、湘南は、自分たちの戦い方をして、「ドローで上等」のはずだった。

山形サポの、熱く、しかも統率された素晴らしい応援風景に見とれながら、私は山形のチーム中心にゲームを見たが、湘南が組織的、守備的であったこともあるが、山形がボールポゼッションにも勝り、パス交換も機能し中盤のゲームを支配しているように見えたが、しかし、チャンスは作れども、最後の決め所がことごとく枠に入らない。3位という地位で土壇場の局面を迎えた緊張のせいか、それとも湘南が枠に蹴らせてないのか。
私は、大半が”決定的な場面”での湘南の守りも良かった、と見た。
0−1で迎えた後半の終了間際、湘南の足が止まったように思えた時間にタイミング良く選手交代した山形は3トップにし、遮二無二ゴールを奪おうというチームとしての意思が、最後はゴールをこじ開けたが。
わずかに得点のチャンスがあった湘南が2得点目を上げていたら、山形は追いつけなかったと思った。

この日のゲームを見て、私は、来季の湘南は手ごわいと思った。
欲を言えば、上田さんも、ポストプレイヤーひとりと、サイドに小林弥生のような強力クロスの選手がひとり欲しいところだろう。

今のJ2は、何も”理に叶ったきれいな”サッカーをする必要はない。
しっかり守れる2、3人の人材に、最後の決定力を演出する特徴ある力が若干あれば、上位争いにはいける、と私は思う。
特に、湘南のような指揮官を得たチームならば。

さて、このドローゲームで、県営山形運動公園の最終戦(山形ー福岡)の戦いが今シーズンの一大決戦となるだろう。