「晩秋山形紀行」その2

■山形サポ

県営山形総合運動公園は、この時期、紅葉が見事に美しい。それは、まるで絵に描いたようだった。

いつかどこかで見た映画のシーンのような、そう、自分の記憶で言うなら、以前カナダからアメリカを歩いた時に10月に見たウイスコンシン州マジソンの公園の風景のようだった。
そこは深い自然に恵まれ、公園の枯葉の上を子リスたちが走り、青く澄んだ空には小鳥が鳴き、泉には白鳥が舞い、歩道には枯葉が優しい風に吹かれていた。彼の地にはそういった静かなたたずまいがあった。
天童市にある山形総合運動公園は、15万坪以上の広さを持ち、競技場の観客席の遠くを眺めると、県境の山並みが美しく色づき素晴らしいシーンを演出していた。
陸上競技場、体育館、野球場、テニスコート、屋内プールなどの他に、「いこいの広場」や「遊びの森」などを持っていた。

設備を取り囲む自然の美しさは、博多の森や神戸運動公園などはまるで歯が立たない、比較にもならない素晴らしさだった。

そんな競技場をホームに持つ山形サポの応援は、よくまとまり、チームを鼓舞する応援風景は、トゲトゲしさや皮肉っぽさがまるでなく、純粋で、楽しくリズムをとり選手たちを後押ししていた。

このコアなサポに、周りを取り囲む一般サポがもう少し厚みを加えれば、競技場の温度は更に上がるだろうが。