「晩秋山形紀行」その5

芭蕉を訪ねる旅「山寺」

山寺(立石寺)を、対岸の後藤美術館側より望む
立石寺は、1100年以上前に建立された断崖絶壁の上に立つ修行の寺だ。別名「山寺」といい、全国各地から参拝客が数多く集まってくる。
山あいの川沿いに細く通る道路の両側に、お土産もの屋さんが立ち並び、対岸の丘には「芭蕉記念館」とともに「後藤美術館」がある。夕暮れのひととき、後藤美術館にも立ち寄ってみた。
山寺を中心としたここは、ただ参拝するだけでなく、休日にゆっくり楽しむことができる施設と風景が十分に備わっている。

松尾芭蕉[奥の細道]「立石寺」より
「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」しずけさや いわにしみいる せみのこえ

この山寺で、芭蕉が詠った句は余りにも有名。修行寺でもある山寺は、巨岩折り重なるその断崖の上に立つ。