ブラームスなひととき

orion10142004-12-30

この歳になると世間の義理多く、挨拶周りやら、お墓参りやら。あれこれ迎春の準備に追われております。いえ、普段が思いっ切り不義理状態だから仕方ないのですが。
忙しい時ほど時間もないのに本を読んだり音楽聴いたりできるのはどうしてなんでしょうか。夜中以外はTVも、PCも、しばらくはオフ状態が続く年の瀬のひととき。
20代後半から遮二無二ずっと走りっぱなしで、私の人生、夢中に仕事ばかりでしたので、この2年程前から実家(私の家族のいる家のことです・笑)に居を置き、少しづつ、多くのことを取り戻そうとしているのですが、人生の終わりが近づくに従って、のんびりゆっくりできないような気分になるのはどうしてでしょうか。
毎日、百メートル競走しているような日々の、ゆとりのない習慣気分は、なかなか抜けるものではありませんが、最近は、強いていえば、露天(風呂)に浸かり、首だけは天を仰ぎ、冷たい風にほほ吹かれ、ため息のひとつもつく時間くらいが、自分にとっての”ゆとり”や”精神のゆらぎ”のような気がしています。
一年を振り替えるにも、「何があったか」よりも、「誰と会ったか」を思い浮かべる方が楽しいですね。
世間は、悲惨なことが多すぎるし、生きてる限り、娑婆での生活は、不意打ちの日々の連続でしょうか。

新しい年も、今年同様にいい出会いができることを想い念じながら、
今年の残りの時間を、ブラームスでも聴きながら、静かに過ごしましょうか。