威風堂々

orion10142005-01-02

最近、海外のリーグを見て感じることのひとつに、選手たちのプレーを判定する審判の、その技術レベルや、立ち振る舞い、彼らのゲームの中での「存在の大きさ」を感じることが多い。
Jリーグのゲームを吹く審判のレベルの低さに落胆することが多い昨今、私の狭い視野で、審判について考えてみた。
プレミアの審判たちの威風堂々ぶりには目を見張るばかりだ。
「審判問題への提言」

■審判は、決して支配者ではない。
プロのゲームは、観客なしには成り立たない。また、好ゲームは、2つのチームの選手はもちろんのこと、審判、観客の三位一体で形つくるものだ。
そして、審判は、ゲームをコントロールしようとするだけでなく、選手たちと一緒に、「この試合を好ゲームにしよう」という気持ちを大切にして欲しいものだ。決して口に咥えた笛だけに頼らない己の威厳さを身につけて欲しい。審判には、当然、客観的な判定が求められるが、観客をうならせるような見事な審判ぶりを是非とも見たいものだ。

■審判は、精神のコントロールができる人
昨季の、Jのゲームを見た中で特に感じたのは、審判の「報復」、審判の「イジメ」、審判の「逆上」などが、顕著であったこと。次々とカードを出すことでしか己の存在感を出せない審判が多かった。精神のコントロールができない審判は、ピッチに立つべきではない。

■審判は息を整えて走れ
プレミアの審判を見て関心するのは、彼らが颯爽と、いいリズムで走っていることだ。場合によっては中盤の選手よりもスピードがあったりする。その身のこなし、彼らの目線、位置どり、プレミアの鍛え上げられた審判には、いずれも絵になるような風貌がある。Jの審判も、もっとプレミアなど海外のリーグに学ぶべきだろう。今のJに、審判の海外研修制度はあるのだろうか。

■カードは適切に
私は、1枚目のカードの切り方にいつも不満がある。彼らは、初めに、己の存在を誇示するために見せしめで1枚目を出す場合がある。そして、本当に出すべきタイミングが2枚目になってしまうことがある。次は「出すよ」とハッキリ伝えることも必要だろうし、「あの人はごまかせない」と選手に思われ尊重されるような審判であって欲しい。

■更なる身分の保証を
審判の仕事によっては、場合によってはゲームを破壊してしまったり、ゲームをツマらなくする場合がある。特に昨季はそれが目立って多かったように思う。今のJにとっては彼らの存在は本当に大きい。今後は、Jのクラブが増えゲームも増えてくる。彼らの身分を保証し、ピラミッド型の組織の上で、評価・査定・クラス分けなど今後しっかり取り組む必要があるだろう。
また第三者機関での審判評価制度があってもよい。

■ビッグゲーム
指導者にS級があるように、審判にも、例えば、5つ☆から1つ☆まで、実績にあわせクラス編成し、5つ☆には上級選手並みに高額収入を保証するべき。また☆の数も公表し、もちろん入れ替え戦ナビスコ決勝、天皇杯決勝などのビッグゲームは、5つ☆以外には、ゲームを吹かせるべきでない。
ビッグゲームに相応しい威風堂々とした判定できる審判が数多く存在して欲しいものだ。