ユース世代のこと

FIFA・U-20世界選手権オランダ2005」(6月10日から7月2日までオランダで開催予定)を前にして、ブラジル遠征中のU−20日本代表は3月28日、最終戦コリンチャンスと戦った。

J's GOALによると、GK西川、DF柳楽、河本、水本、MF中村(69分前田)、小林(50分高柳)、杉山(62分水野)、本田、苔口(59分家長)、FW平山、森本(53分原)と3−5−2。本田(名古屋)をトップ下に置く”本番用テスト”モードでの布陣で最終戦を戦った。
『ほぼ1.5軍のコリンチャンス相手の引き分け。「ワールドユース前最後の海外遠征。良い経験、良い見極めが出来た」と大熊監督。遠征参加の26人がここで得たものは測り知れず、たとえオランダ行きが叶わなくてもその大きさに代わりはない。』(J's GOALより)

選手たちは南半球の夏の暑さの中、7日間、全6試合というかってないタイトな日程を経験した。
FWにはこの日先発した平山、森本以外に、前田、カレン、原、兵頭を大熊さんは試した。おそらくコリンチャンス戦がこのチームでの現在のところの最終形なのだろう。オランダ行きメンバーの主体は一部を除いて今回のメンバーから選出されるだろう。

「今回の遠征メンバー」(その後、渡邉が不参加で寺田を召集)
以下、このほかのブラジル7日間のゲーム。
3月23日に、サンカエターノ戦
3月24日に、ナシオナル戦
3月25日にパルメイラス戦
3月26日にポンチ・プレッタ戦
3月27日に、ウニオン・サン・ジョアン戦

 【WY過去6大会の日本代表の戦績】
 95年:第10回大会[カタール・ドーハ] ベスト8
 97年:第11回大会[マレーシア]       ベスト8
 99年:第12回大会[ナイジェリア]     準優勝☆
 01年:第13回大会[アルゼンチン]     グループリーグ敗退
 03年:第14回大会[UAE]      ベスト8
 05年:第15回大会[オランダ]      ?

その後の五輪やアジア大会、WCでの戦績を見ても、小野、稲本世代がいかに傑出した世代であったかわかる。
現在のU−20日本代表世代は、06年アジア大会カタール開催)を経て、2008年夏の北京五輪出場を目指す。
この世代は、久しぶりに優れた選手が多いので楽しみである。
個人的には、WYオランダ大会は間に合わないとしても(残念ながら!)その後には、海外の有能な指導者の下でチーム作りをやって欲しいものである。
監督の勉強なら、代表カテゴリーでなく”他で”是非ともやって欲しい。
小野をオーバー世代枠で召集し結果を出せなかったアテネ五輪で懲りたのなら、日本サッカー協会は、優れた選手に見合った優れた監督を是非とも添えるべきである。それが彼ら協会の大切な仕事なのだから。