至福の日々
【CL準々決勝】
この期間、情報遮断するのは中々難しい。今回はネットを繋がず、夕刊を手にするのを我慢してなんとか凌いだ。
準々決勝は、早朝ライブで1試合、夜の再放送で1試合でうまくリズムを作れるが。決勝トーナメントの時はそうもいかず、数試合は結果を知ってしまってからTV観戦することがあった。そうなるとゲームへの集中度が全然違ってくる。
■朴(パク)奮闘
[リヨンーPSV]:スタッド・ゲルラン(リヨン)、主審:ピエルルイジ・コリーナ
1−1(0−1、1−0) 前半12分(リヨン)マルダ 後半34分(PSV)コクー
リヨンは、フランスリーグで首位独走中で3連覇が濃厚。ヒディング率いるPSVも国内では好調で2位に大差をつけている。CLにおいても魅力的なゲームを重ねてきた。
特にリヨンは非常に攻撃的で、決勝トーナメント17得点は、全チーム中最多のものである。
リヨン寄りで自分は見ていたが、PSVの朴智星(パク・チソン)と李栄杓(イ・ヨンピョ)の韓国代表の2人の活躍には目を見張るものがあった。PSVの値千金の得点は、朴からのリターンをコクーが決めたものである。朴は今日のMIP。
しかし、ゲームの大半はリヨンが握っていた。次戦で決着がつくが、アウェーでリヨンの決定力が戻ることを願いたい。
■友情「AMICIZIA」
[リバプールーユベントス]:アンフィールド・ロード(リヴァプール)、主審:フランク・デ・ブレーケレ
2−1(2−0、0−1) 前半10分(リバプール) ヒーピア 前半25分(リバプール) ガルシア 後半18分(ユベントス) カンナヴァーロ
「AMICIZIA」:伊語で「友情」を意味するらしい。「追憶と友情のために」アンフィールドのリバプールサポが大きく人文字。
この二つのチームが対戦した1985年欧州CS(CLの前身)の決勝。その試合前に、暴徒と化した一部のリバプールサポによって39人が死亡。「ベイゼルの悲劇」とも表される悲劇。この年、ベルギーのベイゼルで決勝が行われた。
この日、両チームの選手たちはキックオフ前に黙祷を捧げた。
ユベントスは前半何もできなかった。状態は最悪といっても良かったが。ゲームは敗れてしまったが、カンナバーロのゴールは次のゲームに効果的だと思う。
リバプールは、個人的にジェラードの動きを追っかけて見ていたが、前半はユベントスを圧倒し中々良い攻撃をしていた。
■スタンフォード沸く
[チェルシーーバイエルン]:スタンフォード・ブリッジ(ロンドン)、主審:レネ・テミンク
4−2(1−0、3−2) 前半4分(チェルシー) J・コール 後半7分(バイエルン) シュワインスタイガー 後半15分(チェルシー) ランパード 後半25分(チェルシー) ランパード 後半36分(チェルシー) ドログバ 後半48分(バイエルン) バラック
準々決勝一番の好カードといえる組み合わせ。
チェルシーが勝っても僅差だろう、と思っていましたが、カーンが守る城壁を、4回も打ち崩すとは意外な展開でした。
バイエルンは、マカーイとピサロ不在で攻撃に厚みを感じませんでした。
一方、チームとして成熟しているチェルシーは、ランバート、マケレレ、ドログバらの攻撃陣は目を見張るほどでした。個人的に注目しているJ.コールも相変わらずいい動き。
グジョンセンが中盤に位置し、ランバート、マケレレ、J.コールらと織り成すチャルシーの中盤の連動は、バイエルンもスペースを探すのに苦心していたと思います。
ジョゼ・モウリーニョの作ったこの中盤のインテリジェンスは、現在の世界最高とも言えるもの。
チェルシー、バイエルンを粉砕!と表現するに相応しいゲームでした。
■男前のミラン
[ミランーインテル]スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(ミラノ)、主審:アラン・サー
2−0(1−0,1−0) 前半46分(ACミラン)スタム 後半29分(ACミラン)シェフチェンコ
ゲーム前から結果が見えていたミラノダービー。
怪人アドリアーノ不在のインテルと、シェフチェンコが復帰するミラン。
自分は個人的にはガットゥーゾのプレーが好きなので彼を中心にゲームを見ていました。
それにしても、ミケランジェロが生きていたら、どちらのチームの選手を彫刻のモデルにするのでしょうか?
インテルのバロンやミハイロヴィッチなど悪人顔も絵にはなるのでしょうが、この点では、ミランに断然軍配が上がるのではと。
カフーを除くと(笑)マルディーニ、ネスタ、シェフチェンコなど、ミランはいずれも絵になる選手ばかり。
中でも、特にミランの赤ユニが似合うのはカカでしょうか。