新鮮な風

今季、Jリーグが始まって1ヶ月余り。
まだ始まったばかりと言っても良いが、前評判通りにいかないからサッカーは面白いと思う。特に、J1についての戦績はどうだろう。

1位の鹿島は、何より若手の成長だろうと思う。それが大きな要因である。
代表の親善試合や最終予選で、主力が抜かれることを考えると若手の成長は頼もしいものがある。前線では野沢。中盤では青木。守備では岩政。
もちろんアレックス(ミネイロ)が久しぶりの”当たり!”だったこともある。彼は献身的で守備も厭わない。何よりゲームの流れを読むことができる。

現在2位のFC東京も、(ナビスコを制した)昨季から顕著だったが、若手が主体のチームとなっていることと、彼らの成長がチームを強化し好成績に繋がっているように思う。
FCといえばその攻撃力が一番の魅力であるが、今季については「守備力の安定」を何より特筆すべきだろう。早期の加地の完全回復を望みたい。
(にわかですが加地ファンです)
併せて、今野は国内最高のボランチに育ちつつある。
もちろん、好漢!原さんの手腕も大きい。

4位のジェフは、オフの移籍で大きな柱を失ったにも関わらず、若手にオシムさんの戦術が更に徹底し、彼らの成長でチームを厚くしているように見える。現在のジェフの攻撃力は脅威である。
2列目から結果を出すサッカーは、見てても本当に楽しい。
熱心で優れた指揮官の下、この成績に驚くことはない。
ジェフの成績を見たり、(録画で見たが)第5節の戦い方を見ると、
一流の選手を”ただ”集めることだけがチームの成績を上げることには繋がらないことがわかる。

一流を手にすることで大切なものを失ってはならない。

それでも、最後には浦和、横浜、磐田が地力を発揮するだろう。
1シーズン制とはそういうもの。
鹿島、FC東京、ジェフの、3チームが優勝に絡むのは1シーズンを乗り切る十分な選手層とともに、若手の更なる成長が前提となるような気がする。可能性はある。
国内サッカー界に新鮮な風を起こすためにも、乗り切って欲しいと私は願う。

新陳代謝できない肉体は必ず病に繋がる。クラブもチームも同じこと。
「新鮮な息吹きと命の躍動」
広島は格別として、この3チームこそが国内サッカーの新陳代謝の象徴である。

あと2ヶ月もすると厳しい夏もやってくる。