サッカーに飢えた虎、走る!

フェイエは現在4位
この日は、その後、伸二のフェイエノールトのゲームを見た。
フェイエはアウェーで、中位のフローニンゲンとのゲーム。チームは2−0と完勝したが、伸二はゲーム開始早々、右足、その後スグに左足を痛めた。後半途中で退いたが、どうやら大事には至らない様子なので良かった。
怪我しやすい(やられやすい)足の運びの選手なので気をつけて欲しい。
フェイエは、現在4位で、2位のアヤックスとは勝ち点6の差。来季のCL出場は無理となった。小野伸二の今季の残りゲームは4試合である。
セリエA残留、ほぼ確定
この日の3試合目は、メッシーナのゲーム。現地の時間が午後なので、普段(夜間)よりも試合開始が早い。こちらも、日本時間の早朝のゲームよりも時間的には楽に観戦できる。
メッシーナは、3位インテルをホームに迎えた。
以下、ヤナヲタの呟き(笑)
慎重なムッティは、当然ながらザンパーニャの1トップで守備的に戦う。インテル相手ならいたし方ない所だが、果たして、好調ヤナギの出番はあるのか。

それにしても、セリエAにおけるただ「残留」だけを目的としたゲームの戦い方は、こうも膠着したやり方なのか。
ひたすら90分間を凌ぎ切り、肉弾戦で時間を費やしていく。
そこに見栄えの良い戦術も、俊敏なキラメキも求めない。ピッチに繰り広げられるのは、ただただ糞真面目なリアリズムのみ。
現在のフィオレンティーナのヒデも、メッシーナのヤナギも、その大きな壁の前で、ただ佇むのみである。
そこを乗り越えないとセリエA戦士たりえないのか。彼らは、自分ではどうすることもできない困難の壁の前にいる。
耐えてしのげば、果たして彼らに明るい未来はあるのだろうか。「残留だけ」、ただそれだけがが目的のチーム。

その息詰まるリアリズムの海に泳ぎながらヤナギも随分と成長しているように見える。その肉体だけでなく、その精神力こそが。

この日は、「もう出番はない」と諦めた瞬間に出番が来た。
既に時計は89分。いくらの時間、彼はピッチでボールタッチできるのだろう。何プレーが彼に許された今日のテキストなのだろう。

いきなり、左サイドを駆け巡る。走れ!走れ!ヤナギよ。そのまま駆け上がれ!
肉弾戦を仕掛けてきたのは、誰あろう、マテラッツィだ。ペナリティエリア手前でマテラッティに潰される。
そしてヤナギのその攻撃精神がFKを得る。早速のチャンスメイク。
よくやった、ヤナギの短い時間のひと仕事。
後半14分に同点にされ、ドローでは許されないインテルは、残りの時間を前のめりになって戦う。
益々、ヤナギの前線にスペースが生まれる。メッシーナの前線は交代仕立ての”活き”の良い3人。FWアモルーゾ、左サイドのヤナギ、そして右がペレイラ・ダ・シウヴァ。
メッシーナがボールを奪った瞬間、ヤナギは左へ、ペレイラは右へ。
突進するアモルーゾは、ヤナギを見る。一瞬、パスコースが塞がれ、今度は、ペレイラへスルーパス
「おい、ヤナギに渡せ!」「ここはヤナギだろ!」
インテルの屈強なDFの裏へペレイラが抜け出す。そして矢のようなゴール。反対側にはヤナギも詰める。DFを引き連れて。

アウェーで負けのないインテルに、今季初黒星。この日、メッシーナセリエA残留が確定的となった。