順位陥落

第一レグが終了した。後で、時間作ってこの4分の1を総括したいと思うが。
アビスパの第11節、徳島戦は2−2のドロー。
初の四国遠征。徳島まで出かけ声を枯らした皆様、お疲れ様でした。

選手は、まるで終盤戦のように疲れている。
「守る」のか、「攻め」に転じるのか、どんな相手であっても、チームとして全体のリズムが作れない相関関係。
ここぞという時にまとめるべきチームリーダーは誰か。それはどこにいるのか。

この日の徳島戦はアウェー。第一レグの最終戦にあたり、首位京都に大きく水を開けられ、勝ち点3以外には考えられないアビスパは、前半から前がかりになって攻めの芽を数多く作ろうとした。
ここで指摘した通りに、松田さんはグラウシオをトップ下に下げ、中盤をダイヤモンドにした。ひとりボランチホベルトには負担がかかるが、課題の得点力を向上させるために打った手が当たり、今日は得点の匂いはあった。
しかしアビスパは、交代枠の使い方も含め、攻守の切り替えなしに90分を戦ってしまった。
ホベルトを下げ、松下が入り、いつもの2ボランチにした時点で、ゲームは落ち着くだろうと思ったが。

何をそれほどアセっているのか。これはもちろん選手だけではない。

ある時間は、全体で守り、呼吸を整える時間が欲しかった。冷静に相手チームのリズムを読む時間が欲しかった。それが勝てる大人なチームだろう。
アビスパの個々の選手の個人能力であれば、時を読み、空気を作り、リズムさえ呼び戻せば、今の京都以外はそれほど苦しむ相手ではない。
アビスパは、札幌戦以来、崩れてきたリズムが、整わないまま徳島とのゲームを終了してしまった。

若い選手たちと、3人のブラジル人たちで戦っているチームに、ピッチ上では、ある時は落ち着かせ、ある時は士気鼓舞するリーダーが欲しいと私は思う。
どんな時もミスはある、どんな時でも起こり得ることだ。これまでGK水谷に助けられたことも数多い。大事なのは、それをどうカバーし、補佐し、次に繋げるかだ。

試合後の松田さんのコメントに、具体性がないところを見ると、指揮官も迷っているのだろう。
ここは辛抱の時期だろうが、打つべき手がないわけではない。そしてそれは早い方が良い、と私は思う。
今は、選手たちの肉体的疲れを早く回復させること。精神的なケアは、勝ち点3しかないだろうが。
ゲーム後は不貞寝してしまって申し訳ない。
新しい芽も含め、選手たちは育ってきている。