神戸の憂鬱

欧州各国リーグは、終盤を迎えているが、各国リーグの首位のチームと最下位のチームの成績を相対比較してみた。(数値は5月7日現在)

     首位チーム 勝ち点 最下位チーム    首位/最下位
セリエA  ミラン/ユベ (76) アタランタ   (31) 40.7%
プレミア  チェルシー (80) ノーリッジ   (30) 37.5%
リーガE  バルセロナ (78) ヌマンシア   (24) 30.8%
ブンデス  バイエルン (68) フライブルク (18) 26.5%
フランス  リヨン      (69) イストル    (26) 37.7%
オランダ  PSV   (80) デンボッシュ (16)20.0%
ベルギー  ブリュージュ(77) モンス       (25) 32.5%
ポルトガル ベンフィカ (58) ベイラ・マール(26)44.8%

J1一昨年横 浜   (58) 京 都     (23) 39.7%
J1昨年  浦 和   (62) 柏       (25) 40.3%

J1今季  鹿 島   (25) 神 戸     (5)   20.0%   

[前提]
1.右の%は、最下位チームの勝ち点数を首位チームの勝ち点で割った数値。
2.J1の前年、前々年は年間勝ち点総数をみた。
(昨季は2部制により、勝ち点総数では2位の横浜Fが優勝)
3.各国リーグを横並びに相対比較、論じることには危険がある。またいずれのリーグも、順位が下位のチームは2部落ちとなる。
4.しかし、上位と下位のチームの格差が少ない方が、激しい順位争いによってリーグ内のレベルは上がりやすいと言える。
5.また最下位までの勝ち点差が少ない方がゲームとしては厳しい戦いになりやすい、ことも言える。
[中間総括]
1.チェルシー(プレミア)、バイエルンブンデス)、リヨン(フランス)、PSV(オランダ)は、それぞれのリーグで2位に大差をつけて優勝した。
CLの戦いでも見られたように、この4クラブの力は抜き出ていると言える。
2.各国の順位を見ると、オランダ、ブンデスリーグに比較して、ポルトガルセリエA、フランス、プレミアリーグ順位戦いが比較的激しいものになっている。
中でもポルトガルリーグは上位から下位までそれぞれの順位に差がなく、リーグは残り3試合であるが、優勝の行方さえ最後まで予断を許さないほどである。
3.激しいリーグ戦を戦いながらCLに決勝進出したACミランが、スクデッドを獲ることになれば、このチームの、成熟度とチームとしての底力が、とてつもなく大きいと言える。
4.国内Jリーグの今季は、まだ3分の1程度の進捗であるが、2チーム増やしたことがどのように影響するかは、今後、詳細な分析が必要であるが、今の所、10試合で勝ち点5しか結果が出てないJ1神戸の成績は憂慮すべき事態になっている。
監督の首のすえ替えだけでなく、チームとしての立て直しが成功することを祈りたい。