バーレーン戦

我が代表も、いよいよの”大一番”が週末に迫ってきた。
大一番にも色々あるが、このゲームに敗戦することになった場合は、それこそその後が大変に厳しい状況が待ち受ける。
代表チームについて、敢えて細かくは書かないが。これまで結果は出してきたが、チームとしては「流れ」は一貫して良くない。
ここに至っては、選手たち*1に祈りを込めてエールを送り続けるしかないし、全てを受け入れる心の準備は、当の昔にできているつもりだ。
協会も、代表チームについては「ジーコにお任せ♪」で、高給取りびと達は、代表強化のための「分析」も「評価」も何ら役割分担せず、チームフォロー以外に成す術ない。
ようは手も足も出せてない。ペットボトル片手に、血圧上げながら戦況をただ黙って見つめるのみ。釜本氏など、団長として何しに行くのか知らないが。
さて、LooseBlogのいたさんのコラムにはいつも感心させられているが、その重要な一戦を前にして、「夢の終わり、現実の強化へ -これからの日本代表-」は、興味深い。更なる続きが楽しみでもある。

『ここまでは「箱の中を満たす強化」だったと思う。自分たちの持つポテンシャルを活かしきれず、常にその力を発揮出来ないまま(自分たちがどのくらい力を持っているのかわからないまま)敗れてきた。その屈辱の連続の中で本格的にサッカーに力を入れ始めた日本はこの10年、Jを作り、経験を持った有名外国人を招聘し、育成組織を整え、代表強化により力を入れ、そして経験を積み上げてきて、「箱」の中身を満たしてきた。そして満杯になったところが2002年のWCだったと思う。』(いたさん)

『これからは自分達がしっかりとしたビジョンを持ち、よりよい戦い方を探し、新たな強化方針を定め、更なる才能の発掘・育成をし、より深いサッカーへの理解を持ちながら、色々と考えて強くなるために必要なことを手探りながらしていく地道な積み上げが必要になってくると思います。』(いたさん)

昨今は、手垢にまみれ、一部では異臭漂う硬直したプロライターたちに、新鮮な息吹を送っているのがネットから輩出されたライターであろう。
また、このところ”総花的”に紙面を埋めつつあるエルゴラッソ*2であるが、僭越ながらKINDさんや、いたさんのような方こそ筆者として相応しいと、私は思うが。

*1:練習二日目の中澤の復帰は大きなプラス。その日は、「余りしない、DFの練習」をしたという。そして、三日目には合流するセリエA組。この中で、ジーコや宮本との、ヒデとの「話し合い」は、今となってはかなり重要だろう。ヒデをどこに使うのか、使わないのかは、このゲームを決める決定要因であるし、大変興味深い。

*2:表紙のコラムニストは、「」ばかり使用した表現力でいかにも社説風に仕立て上げようとしているようだが。残念ながら、昨今は、タイトルばかりが優先してると思う。むしろ代表絡みなら、一度は「大本営を突け!」と。