ずっと、「スペースメイクなヤナギ」

昨夜は、倒れそうな位に眠かったのだが。ギリシャとのゲーム始まったら、その眠気も吹っ飛んでしまった。
得点は最少得点ではあったが、日本代表は、ジーコが就任して今までで一番に良いゲームをした。
突然これが最高のゲームで、「あの時は良かったよね」とならないよう続けて欲しい。
これがオマーンやUAEに苦戦したチームとは思えない位にチームは活性化していた。勿論、キリン杯の体たらくは忘れてはいないのだが。
贔屓目に見て言うが、私はつくづくヤナギが活きてると思う。

転んだり、すべったりしながら愛嬌は見せていたが、決定力の問題は別にしても、前線でつながる脈動や連動、そしてうごめくようにできていくスペース。
全て、彼が彼自身の動きで湧き出すように作るものだ。
日本人では、セレッソの森島とヤナギにしかできない世界に通じる職人芸であろう。

前線がチームとしての動きを作るから、守備陣も楽になる。

「ヤナギは人を生かす」というが、ジーコの最大の発見は、1トップでのヤナギではないかと思う。
日本チームの最大の強味であるタレント揃う中盤を生かすには、ヤナギの1トップは驚くほど利く。
しかも、オガサも俊輔も、彼と組んできた時間は驚くほど長い。

無論、相方を生かすのは昔から。このギリシア戦は、2トップであったが。
ヤナギと組みさえすれば、クボも、隆行も、高原も、玉田も、そして大黒も引き出しを開けることができるのだ。
ヤナギを生かすには、もうひとりヤナギがいた方がいいとは、ヤナオタ連中の、昔から言われている”定説”ではあるが。森島でもいない限り、相方のことを気にせず一人で自由にやらせるのもいいものだと思う。

ギリシャは、疲れていたとか、飛車角抜きだという人々もいるが、(日本だって中澤も伸二もいない)欧州チャンピオンに導いたレーハーゲルの、試合中の失望に満ちた顔を見れば、日本チームのゲーム進行が普通でないことはわかる。
あらゆる場面で、日本代表は「先手」を打っていた。
今後、これを機に日本チームが「確変」していくのかどうかは、本気出すだろうブラジル戦で、ひとつの答えを出すことだろう。

それにしても、アジア杯半ば頃からニワカ加地ファンになった私だが、彼もヤナギに合うと思う。最近の代表の右側は、頼もしい。