ダービー

自分は、ゴル裏にはいつでも好意を持つ、ゴル裏文化を深めて欲しいと思ってる立場である。

ゴル裏サポのアイデンティティーは、自チームや選手への士気鼓舞や叱咤激励の他に、相手チームへの敵意、批判。それに併せて、その、自身の身体には持ちきれない程のほとばしる感情は、理屈抜きに相手チームサポへの敵意、非難、憎悪などにも繋がっていく。(可能性として)

ダービー相手ならなお更だ。それこそがダービー。
クラブも、競技場も、そのことを理解し、初めから対処しておくべきだろう。

私はそれらのことを理解できるし、ゲーム中はむしろその熱情を、更にヒートアップさせ、高揚させるべきだと思っている。「まだ足りない」とも。
そのことが選手への後押しとなり、そのことでピッチ上のモチベーションは限界を超える。

ゴル裏の温度が低いと、チームも強くないのが世のならい。
また、人は、瞬間的に、ならず者であったり乱暴者になり得る。サッカーでいうところのならず者や乱暴者達の住みかはゴル裏だと言ってもよい。
ゲーム中だけは、ゴル裏はそれを許す。

しかし、選手への歓喜の声援や激しいブーイングが終わったら。息を深く吸い、空を見て、緑の芝を眺めて。切り換える。
サッカーへのリスペクト。

強豪と言われるチームは、ゴル裏とバクスタで一体感を作り出す。ひとりでは突き動かせぬものが、集団になると衝き動かせる。大勢で作るピッチ上のエクスタシー。
独特のサッカー場の雰囲気を、プレミアチームのような良い雰囲気を、日本にも早く作れるようになりたいものだと思う。

子供もいる。家族連れもいる。初めて観戦に来られた方もいる。そのことを踏まえて。ピッチに向かわせるべき熱情を他に撒き散らしてはいけない。と思う。犯罪者や餓鬼は別にして。

さて、ゴル裏のリーダー(的立場の人)たちの人間性と、人間力が今問われていると私は思う。

九州ダービーは、この16日(土)に博多の森で開催される。