「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」

「ツバメやすずめなど低い場所しか飛ばない小鳥には、大空を羽ばたく鴻(おおとり)の志がわかろうはずもない。」
董卓暗殺に失敗した曹操が県令に捕まり、暗殺の理由を聞かれた曹操がこの言葉を引用。
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや
捕まえた県令(陳宮)は、曹操の言葉に多いに感じ入り、官職を捨てて曹操と一緒に逃げたという。
2千年以上前の史書は動乱の三国志の時代だけでなく、現在も尚真理の光を放つ。
幼少の頃、曹操は猛烈に史書を学んだのであろうか。

私は、1里以上の山中を毎夜歩き、4歳の時には既に四書五経を学んだという土佐の豪放・中岡慎太郎ファンであるが、そういう意味では、志のみで生きた時代の人々を心から敬う。
残念ながら、彼は道半ばで竜馬とともに若くして星空へ飛び立ってしまった。
この夏は久しぶりに中岡の墓参り(京都東山・霊山)でもしようと思っている。