初体験

前半は、走ってた。

何はさておき 国際経験の少ない(無い)選手たち。
イキナリ大草原に放り出された選手たち。
彼らの桧舞台。

前半は、走っていた。懸命に。

ボールも良くまわっていた。
60%は持てていた。

村井も駒野も走っていた。

駒野は鋭かった。
今野もらしさを見せていた。
阿部は未来を感じさせた。
達也は自由奔放だった。
モニワは 画面に数多く顔出していた。

彼らは一様に、若くて フレッシュで 活きが良かった。

前半は、走っていた。
期待できると思った。

前半、放ったシュートの6本のうちの4本が枠内。そのうちの1本でも決めてたらゲームは全く違っていたことだろう。
初体験はいつでもホロ苦い。
初体験は後先考えれない。

「どう、ゲームを組み立てるのか」
「どう、ゲームの流れを作るのか」
「誰が、その判断をし指示するのか」

ゲームに起承転結があるとすれば。
時間の経過に波があるとすれば。
その読みと判断と指示は、いずこにあるのか。

結果は良いほうに傾かなかったし、
反省すべき点はおおいにある。

それは言われなくても選手たちが一番に良くわかっている。

組み合わせの熟成も、
組み合わせの特性も、
組み合わせの相性も、
何もなく ひたすら走り続けた選手たち。

後半、疲れた彼らの代わりに走ってあげたかったよ。
親爺は。

膠着した前線で スペースを作る仕事。
二人 三人で動きながらスペースを作る仕事。

大切なキーワード スペースメイク

一人で、それやれるのは、
やっぱ、ヤナギにしかできないよなぁ。
と、ブツブツつぶやいて後半見ていた。

この組み合わせでは、事前の親善試合で2度ほどやらせてあげたかった。
韓国戦に誰が出るのか、出ないのか。
落胆と失望の気持ちに深呼吸を織り交ぜて、そして、意を決して見に行くよ。
もう一度の彼らの頑張りを。