乾さんのこと

世界大会3連覇を成し遂げた指導者としての乾先生のことを、少しクローズアップしたい。

[乾 眞寛](福岡大学サッカー部監督)
1960年、3月生まれ45歳(福岡大助教授)
1982年、筑波大大学院卒
1992年、全国大会準優勝後、ドイツへサッカー留学、
      ”バイエルン・ミュンヘン”で指導者として学ぶ
      帰国後、ユニバ代表ヘッドコーチに就任
1996年、福岡大に復帰、
      その年、黒部光昭(現セレッソ大阪FW)入学
      98年、坪井慶介(現浦和レッズDF)入学
1992年、98年、福岡大2度の全国大会準優勝
2003年、ユニバ代表監督、コーチ、監督として「世界大会3連覇」に貢献

ドイツ留学の指導者経験を生かし、J創立後、高校やユースから直接J入りの選手が多い中、遅咲きの選手の育成や大学サッカーの復興にかける。
また黒部、坪井など日本代表にも選ばれるような選手を育成する。
ユニバ3連覇は、日本サッカー界が成し得た偉業といっても良い。

「組織でもチームでも目標設定というものは、常に自分たちの力で成し遂げることのできる最高のところに置かないといけません。」(目指すのは「世界」であると、乾先生)
「世界と名のつく大会で優勝したのは日本サッカー史上これが初めてです」(95年ユニバ大会優勝についての乾先生の談話)

「彼らに共通することは、高校時代はまったく無名の選手であったことです。」「しかし、私の目には磨けば光るダイヤモンドであり、遅咲きだけれども絶対に花を咲かす選手だと映りました。」(教え子である黒部や坪井のことを表して)「彼らには徹底的に世界のハイレベルな話をしました。」
「Jリーグ発足当時は、大学を卒業してからプロになるのでは遅いと言われていました。」(乾先生)

乾先生は、今年も、田代(鹿島)や長野(福岡)などをJクラブ入りさせている。
福岡大学サッカー部は、天皇杯3回戦に進み10月9日にHONDA FC(JFL)と対戦する。