今季初先発

[J2、36節、水戸ー福岡]:笠松
ヒドイ試合をした前節山形戦から10日が経過した。
天皇杯はサテライトのメンバーで戦い4回戦に進出したが、この前節からの空白期間で気持ちの切り替えはできていた。

この日は、平島が右SBで今季初先発。
他はこれまでのメンバー。グラウシオ、田中の2トップに右宮崎、左に古賀。ボランチホベルトと山形。DFは、右から平島、宮本、千代反田、山形弟。
ヒラジ(平島)は、しばらくぶりの出場なので連携に今ひとつのところもあったが、全体としてそつなくこなしていたように思う。
途中出場の村主もいいところを見せ使えるメドが立った。
ブラジル人選手を除けば、決して飛びぬけた選手はいないが、若い伸び盛りの選手が多いアビスパ。その選手層は厚いと思う。実際、サイドの選手は有り余る。
大事な終盤を迎え、怪我人や累積カードでの戦力ダウンだけは避けなければならないが、アビスパは、FW以外には代わりのメンバーのレベルはそれほど低くはない。
この日のヒラジの出場は、アビスパにはとても明るい話題である。

ホベルトがいるから中盤の落ち着きは取り戻せていたが、ここ数試合と同様に全体にリズムはそれほど良くなかった。
ボールは持てているし、セカンドボールも奪えている。アビスパは、J2のどこよりも負けないサッカーをしている。
しかし、最後の詰めの場面でうまくリズムに乗れないゲームはここしばらく続いている。
このゲームも、先制点が取れなければ苦しんだであろうと自分は思う。
若い選手が多いアビスパには、どちらに先制点が転がるかは特に重要。
前半41分、グラウシオが先制点。相手ボールを瞬間奪い取って宮崎、古賀とつなぎ古賀のクロスにグラウシオが合わせた。
グラウシオは、6戦連発14ゴール目。
後半にも8分、27分と加点したが、グラウシオが先制点を奪った瞬間にこのゲームの勝ち点3を決定づけた。

「失点3だが、それ以上の力の差があったのではないかと思う。」とは、水戸の前田監督のコメントだが、自分はグラウシオの先制点が全てだったように思う。

この日の笠松は水戸サポ以上にアビスパサポーターの声援大きく、選手を後押ししてた。
アウェーながらサポの数も多く、まるで博多の森のように声援にもリズムとメリハリがあったように思う。
J2は、残り8ゲーム。
3位には勝ち点差10。
現在でも絶対的に優位であることには違いないが。鳥栖戦、京都戦と、今後のあと2試合踏ん張ればJ1昇格が眼前に具体的に広がってくるに違いない。
今週末は、J2最後の九州ダービーである。