「これで決める」

11月のハードな日程の中、アビスパは11月5日の横浜戦の前日練習(現地・午後練)と、11月12日の札幌戦の前日練習を「非公開」とした。
いよいよ昇格決定間近となったが。この2戦で決める!という意思表示なのだろう。
■バックアップメンバーは岐路に立つ
また、伝え聞く雁ノ巣情報によると、今週はFWグラウシオ、MFホベルトに多くの休養時間や怪我のケアの時間を与えたと聞く。
現在J2アシスト王で、前節に3アシストした左サイドの古賀も、紅白戦すら辞退するほどの状況の中、ここは、やはり控えの選手の奮闘が必要な時期がきていると言えよう。

バックアップメンバーの選考会となった天皇杯3回戦は、残念ながらふがいない戦いぶりで良いゲームにはならなかったらしい。
J2にいた方が気楽で安穏と生活できるし、選手としてもレベルを上げずにそこそこ生きていける、というならそれも良しとしよう。
どんなに才能があったとしても、来季、彼らはふるいにかけられるだけだ。
J1への昇格争いは、実は彼らの生活基盤の選考レースにもつながっている。

厳しい上のレベルで戦えるだけのモチベーションとコンディションでないなら、ここから終盤には出番はないだろう、と思う。

■驚異の回復力
ところで、右足関節内果・外果剥離骨折で11月中旬までは出場は無理と言われていた左SBのアレックスが、驚異的な回復ぶりを見せているという。

一時は、2本の松葉杖で歩いていたが、22歳の彼の身体復元力は尋常ではない。

自分も、先週雁ノ巣で、軽快なランニングとサーキットやってるのを見て驚いてしまった。
当日の練習後に声を掛け励ましたが、一緒に写真を撮る表情がとても明るかった。
今日(28日)の雁ノ巣情報によると、普通に練習していたらしい。
もしかしたら、明日の京都戦か、天皇杯4回戦のFC東京戦には間に合うかも知れない。
アレックスと古賀が万全で出場するとなれば今のアビスパなら、FC東京にも、僭越ながらいい勝負をすると思う。
果たして、松田さんはアレックスをどこで使い始めるのか?