行く人、来る人
アビスパもフロントの体制を見直し、来季に向かってチーム作りをしようとしている。 そして、入る選手もいるし、出る選手もいる。 プロの社会は厳しいし、団体競技のチーム作りには出会いと別れは仕方のないこと。 毎年、この時期が来ると、将来への楽しみや希望よりも、そうでないほうにどうしても気持ちがいってしまう。 アビスパ福岡は、来季、契約を結ばない5人の選手を発表した。 しかし、である。 来季のビジョンに合わない選手の首を切るのもいいが。今季のゲームや練習中に怪我をした選手へのフォローはしっかりやるべきではないか、と思う。 木藤や喜名が、リハリビに懸命に取り組む姿を雁ノ巣で見ただけに、この人事には少し釈然としないものを感じる。 契約社会でドライに割り切るのもいい。プロだし甘えは許されない。自分の地位は自分で掴むものであろう。 だが、しかし。 新たな就職先や今後の面倒(ケア)を見れる人間がフロントにいると随分違う。 今は亡きホークスの根本さんは、見えないところでこれをやってきた。 それだからこそ、短い期間で万年下位の弱小球団が日本でも有数の強豪チームとなったのだ。彼の面倒見によって球団のベースができていったといって良い。 新しく入る選手や出て行く選手には親がいる。そしてそれぞれに指導者や後援者もいる。 本人の努力もだが、いつであっても彼らのバックアップは必要不可欠であろう。 彼らのサッカー人生が後味の良い人生となるように祈りたい。 (赴任した長谷川氏に上記の思いを捧ぐ)
強大な力を有した曹操は、非情な男と敵に恐れられた。人間的優しさなど露も持ち合わせなかった、と言われている。
その「三国志演義」では、彼はアンチヒーローである。しかし、実際は、劉備などはとてもじゃないが及びもつかない人間的深さを有していたらしい。
国を興し強固にしていく中で、彼ほどの戦略家はいないし”わけへだてなく”優秀な人材を尊重した武将を私は知らない。