「05年シーズン総括」その3.

■サッカーに必要な3つの「S」

[スピード]
  足が速い、ドリブルが速いだけでなく速い瞬間判断も必要。
  前線の選手ならこれにスペースを作る動き、スペースを突く
  動きの速さも兼ね備えないといけない。
  
  前季でいえば、J2京都の攻守の切り替えの早さは凄まじい
  ものがあった。今季京都の得点能力はJ1でも間違いなくも
  のを言うはず。あとは課題は守備力か。

  日本にはモリシを筆頭に前線にスピード豊かな選手が多い。
  クロアチアやオーストラリア相手なら「超絶瞬間判断」に優
  れたのモリシとヤナギが組めば限りなく穴は開くはずだが。
  その穴にクボタツ、ズドーンと蹴り込むべし。
[スタミナ]
  他にない強みや目立って特徴を持つスーパーサブでない限り、
  1ゲームで約10kmは走るといわれている昨今のサッカー、
  その上に激しい対応動作や当たりが入ってくる。
  一流のプロともなればスタミナは間違いなく身につけないと
  いけない。

  前季でいえば、ジェフの選手たちのスタミナは群を抜いてい
  た。ナビスコ決勝を国立で観戦したがガンバの選手たちとの
  違いは私のような素人でも認識できた。
  選手たちのうまさやオシム戦術もあったが、ジェフは抜群の
  スタミナでナビスコを制したといって良い。

  代表ではスタミナで売った選手が加地。TVではわからない
  が、生観戦すれば加地の運動量が生半可でないことが見てと
  れる。駒野がどんなに優れたクロスを上げても加地が先発張
  ってしまう理由はここにある。
  ジーコは曲芸師とスタミナ様が好き♪(なはず)
[スピリット]
  サッカー選手なら誰にも向上心はある。問題は土壇場での精
  神力であろう。選手の能力やチーム戦術で格差がつけれない
  場合は、苦しい場面での選手たちのスピリットがものを言う。

  前季でいえば、総じて甲府の選手たちのスピリットは高かっ
  たが、福岡の守備陣も後半は十分なスピリットを身につけて
  戦っていたように思う。
  もちろん、アビスパ史上最強のボランチであるホベルトのチ
  ームに与える影響もある。彼のフォア・ザ・チームスピリッ
  トは尋常ではない。
  今季、彼がキャプテンに指名されたのもうなずける。

  名匠と呼ばれる指揮官はチームスピリットの創造がうまいが。
  現在、代表チームの課題がコレであろう。今の代表には戸田
  やゴンのようなタフな精神力を持った選手がいないのだ。
  うまいだけの選手は多いのだが。
  終了間際の得点が多くなったので全体としてはスピリットの
  注入は進んでいると思うが。
  本番で、ジーコがスピリット部門に優れた選手をひとり位は
  入れることを熱望する。