「J2今季展望」

ヴェルディレイソルは”我慢”具合が試される
世界でも有数の長期に亘るハードなリーグであるJ2を、読売(ヴェルディ)と日立(レイソル)の由緒ある老舗チームが経験することになった今季。
名門ヴェルディは、チーム再建のためラモスらOBたちを揃えた。
94年のJ加盟以来初の2部落ちのレイソル「クラブコンセプト」を新たに設け、J2(山形、大分、川崎)を熟知している石崎さんにチームを預けることとなった。
個人的にはヴィッセルはそれ程心配していないが、恐らくヴェルディレイソル両チームとも厳しい戦いが待っていると思う。
そういう意味でもヴェルディの魂・ラモス氏をサポートする都並氏の役割は大きい。

ここは目先の戦いに一喜一憂せず、チーム幹部と”古サポ”が「長いスパンでチームを見守れるか」どうかにかかっている。
長期に亘るシーズンだと、個々のチームに長くて幅の広いリズムと波がある。そして本当の勝負は3レグ後半あたりに来る。むしろ10月位までは3位以内に入りさえすればいいと鷹揚に構えるべきだが、関係者も古サポもそこまで「修行」ができていないだろう(笑)
疲れ切った選手たちを後押しできないゴル裏サポの妙なキレ具合ではJ2下位に沈む可能性もあることだけは確かだ。
彼らの我慢具合が試されるシーズンでもある。

■昇格チームを占う
昇格争いは、降格した3チームとコンサドーレベガルタの争いと思う。
シーズン中にはモンテディオサガンも良いとこまで行くと思うが、今季は04年のフロンターレや05年のパープルサンガのように抜け出たチームは出てこないと思う。
混戦のまま最終節まで行きそうに思うが、個人的にはヤンツーさんが手塩にかけた若いコンサドーレの昇格の確立はかなり高いと思う。
勝手な予想すると、サガンも上位に行くとは思うが、入れ替え戦は3年連続レイソルが争い、ヴェルディヴィッセルベガルタが昇格のあと1枠を争う展開か。
強烈な個が不在のJ2は、チームとしての組織力とその成熟度の勝負であることに違いはない。

自分もできるだけ観戦の機会を数多く持とうと思うが、今季のJ2ほど面白いシーズンはないと思う。
明日(4日)の開幕戦は鳥栖スタジアムで、サガンの新戦力とコンサドーレの仕上がり具合を見る予定。