「彼は周囲の選手による」
■「イヴィツァ・オシム、W杯を語る」
「クロアチアが入ったグループは非常に興味深い。ブラジルはブラジル。しかしクロアチアはグループ2位の本命という立場からどうしても逃げることはできないだろう。それは良きにつけ悪しにつけね。クラニチャールのチームはどんな相手でも倒すことができる。本当にどんな相手もだ。彼らの最大の武器は鉄壁な守備陣にある。クロアチアから得点を奪うことは難しいし、ディフェンスはコンクリートのようだ。それが結果のベースとなっている。しかしその他の全てのベースはプルショとスルナの個人技によるもの。個々のボールキープは長すぎるし、プレーには流れがない。クロアチアで最もコレクティブな選手であるクラスニッチが苦しむ理由はまさにそこにある。しかし誰もクラスニッチに続こうとしない。」(長束さんのクロアチアサッカーニュースより)
この中でロナウジーニョについて語っているところが興味深い。
「人々はアーティストを待ち焦がれてきたし、ロナウジーニョみたいな選手がもっと出てくることを望んでいる。ロナウジーニョは本当に輝いており、サッカーが数字や戦術に余りにも行き過ぎている時代で人々をリフレッシュさせる存在だ。」(同)
「ロナウジーニョは代表とクラブで最高のカテゴリーに属し、自分が好きなようにプレーでき、誰からも口出しされない唯一の選手だ。このような選手がもっといれば良いんだろうけどね。けれどもロナウジーニョはパリ(PSJ)でも同じように才能があったのに、バルセロナのようなプレーはしなかった。彼は周囲の選手によるということは明らかだよ。」(同)