10年偉大なり、20年畏るべし

■無為3年
このBLOGをはじめてそろそろ3年が経とうとしている。
途中に何度も止めようと決意した時もあるが、しかし理由もなくこの日まで続いている。これまでの自らの3年という期間を思うと不思議に思う。
最近は(あえて)多くのことを書き込まなくなった。もちろん日常に手を取られ時間が無いせいもあるが。実は、日々、自らの表現力の稚拙さを思い知ることが多いからだ(笑)
自分は、書くよりも、むしろ優れた方の文章を読む方が好きなタイプである。
■碧眼の人

「90分間を通して高い集中力を維持できるのが強いチーム。勝負どころを確実に抑えることが出来るチームが勝利を掴みます。高いレベルで拮抗しているJ1では、そういうところでしか勝負の決めようがないということです。そういう意味では、福岡には技術・戦術は通用しても、勝負を決める「強さ」を、まだ持ち合わせていないということだと思います。それは日常のトレーニングで意識を高く持つことと、実戦での経験を積むことでしか手に入れられません。」(中倉さんのBLOG「フットボールな日々」より)

炎天の夏そして寒風吹きすさぶ冬。長い期間を、運動場やグラウンド、練習場のスタンドでサッカーを見続けてこられた中倉さん。彼ほど、アビスパを筆頭に地域クラブや女子サッカー高校サッカーなど、地方のサッカーを見続けている方はいらっしゃらない。
また、サッカージャーナリストとしてここまで温かく適切に表現できる方もいない。
言葉に力を持つ中倉さんは名うての「名手」であり「達人」であると思う。
個人的には最も敬愛するサッカージャーナリストのひとりである。
■イヤーブック
自分は2冊購入したが、イヤーブックのデキが素晴らしい。

3月に売り出されたアビスパの今季の[イヤーブック]は、中倉さんが中心になって完成したひとつの”作品”である。
珠玉の言葉が散りばめられた1冊でもある。

九州のサッカーに興味があり、アビスパに関心がある方でまだ手にされてない方がいらっしゃれば、できれば購入して欲しいと思う。


■10年偉大なり、20年畏るべし
「10年、偉大なり。20年、畏るべし。30年、歴史なる。50年、神の如し。」

*どんな小さなことでも、どんなに些細で人目も惹かず他者が着目しないことであっても。その行いがその時は主流でなく傍流であり、支流の端っこに位置することであっても、それを10年もやり続ければ、そのこと自体が偉大なこととなる。20年も続ければ人が畏れるようになるし、30年も継続してやり続けるなら人々の記憶に残るようになる。

太宰治は、作家になるには簡単。「10年間を毎日毎日、来る日も来る日も書き続ければ」なれるよ、と言ったらしいが。
「10年偉大なり〜」は、何事も続けることの大切さを教えた言葉。