指揮官の気概

「どんなレモンだったとしても、お客さんにはレモネードを出さなくてはいけない」

これはナビスコ杯鹿島戦(4月26日)の数日前に発したセリフ。負傷などで7人が欠場した試合は、残った登録選手全員(18人)がベンチ入りした。余剰人員はゼロ。紅白戦もできない状況下で「ブラジルの監督たちの中にこんな格言がある…」と切り出したそうだ。 

レモン(選手)が痛んでいても、レモネードという商品(試合)として提供するのが、お店(監督)の仕事というわけだ。 
結果は大分のレモンたちが奮闘して1−0。通算9度目の対戦で鹿島から初勝利を挙げた。そして、喜びに沸くロッカー室を訪ねたクラブ首脳陣に対するセリフがこれ。 

「今日はフルーティーなレモネードだっただろう?」 
                           (日刊押谷記者のBLOGより) 

現在のトリニータは財務体質が非常に脆弱である。
今季、戦力もマグノ・アウベスと吉田が抜け決して十分ではない。
しかしチームとしての戦いぶりは「速さ」と「運動量」が尋常ではなく、昨日(3日)も鹿島にゲームをさせなかったらしい。