「受け身に立つ」その1.
[WCグループリーグ第1戦、日本代表ーオーストラリア代表]:カイザースラウテルン
日本1−3オーストラリア
中村 俊輔(前半26分)、カーヒル(後半39分)、カーヒル(後半44分)、アロイージ(後半47分)
遅ればせながらオーストラリア戦の雑感。
83分迄に日本が追加点を奪えなかったのが敗因。
どんな形でも良い、追加点を奪い2−0とリードしておればゲームは全く違ったものになったであろう。
80分前後までは守備的に戦い落ち着いたゲームをしていたが、残り数分で結局オーストラリアのパワープレーに屈してしまった。
土壇場の底力をチームに引き出す術をヒディングは持っており、ある程度予想されていたがジーコは膠着した戦い方しかできなかった。今さらな話しだが指揮官の差は明らか。
それと最後までヒデと俊輔を自由にさせなかったヒディングの策士ぶりが際立っていた。
【オーストラリア戦メモ】 ・気温高くピッチ上は相当厳しいコンディション。消耗戦が予想 される。こういう気候で後半バテが予想され足が止まる。 先制するのはもちろんだが、早い時間に追加点が欲しい。 ・日本は、ヒデとヤナギのみが2大会連続第1戦先発。 ・オーストラリアは、序盤から日本と同様に3バック。 ・試合前の「キューエルは不出場か」は三味線だった模様。 ・序盤からオーストラリアは、マンマーク。 中でも、俊輔とヒデには厳しいマーク。俊輔は削られまくり。 ・オーストラリアは厳しい寄せで日本の得意の早いパス回しを許 さない。 ・前半25分俊輔のゴールは、右サイド奥の駒野のキープから。 高原をDFが押してGKに当たる。この場面はキーパーチャージでは ない。 ゴール後に、ヒデが駒野を呼び耳打ち。「どんどん裏へ抜けろ 」か?。 ・駒野側は比較的スペースが確保されているが、三都主側はプレ スがキツく窮屈。 ・役割を良く果たしていただけに後半8分の坪井の交代は残念。 ・川口は後半39分までは神。セーブが冴えわたる。終盤に自信 過剰になったか。 それとこの日の川口のフィードは正確ではなかった。 ・福西に、もう一人(今野のような)汗かき役がいれば日本の DFも安定するが。 ・怪我上りのヤナギは、まだ踏ん張りが利かない。 走るだけなら十分だが、大会中に本調子になれるか。
次戦のクロアチア戦が正念場。生き残れるかどうかの決戦になった。
WCは、簡単に行かないのだ。どこの国も。
それと日本(ジーコのチーム)は元々どの大会も序盤・初戦に良いゲームをしたためしがない。
そういう意味ではシナリオ通りかも知れないが、何といっても今回は第3戦にブラジルを控えているだけにそうは問屋が卸さないだろう。
オーストラリア戦の3失点敗戦により、2大会連続の決勝トーナメント進出は絶望的となった。
しかしまだ脱落した訳ではない。
これまでの4年間同様にこの大会もネガティブな気持ちを振り切って選手たちを応援するしかない。